カナダのCoop留学のメリット、デメリットって?
カナダ留学は年々難しくなっていますがその人気はいまだ健在です。中でもCoop留学と呼ばれる座学と実際の職業体験をセットにした留学方法は近年かなり人気ですが、実際はどうなのでしょうか?中にはしてよかったという人もいれば、エージェントの謳うような結果になることはない、と言い切る人も少なくありません。今回はCoop留学を実際にした身として、私の思うメリット、デメリットを紹介していこうかと思います。
カナダCoop留学のメリット
それではまずメリット、Coop留学をしてよかったなと思えるポイントから上げていきます。
1. お金を稼ぎながら長く滞在できる
海外留学で1番ネックなことって金銭面です。どれだけその国が好きでもお金がなければ長く滞在することもできません。そして正規の学生や語学学生ではまともに働くこともできないので、特に物価の高いバンクーバーでは満足に遊ぶこともできないことでしょう。
しかしCoop留学では、最初の半分ほどの期間は座学で20時間ほど週に働けることに加えて、後半はフルタイムで決められた期間働くことができます。
そのため他の留学方法よりやや自由度が高く、しっかり学び、がっつり留学ライフを楽しむこともできます。時間やお金の使い方は人次第ですが、海外にいられる期間は人生で限られているので自由度が高いCoop留学は長く楽しみながら滞在できるのでおすすめです。
2. 英語の要件が低め
カナダに正規留学をしたことがある方は知っていると思いますが、必ず英語のスコアを提出しなければいけません。カレッジや大学にもよりますが大体IELTS Academicで6.0-6.5ほど求められるかと思います。
海外に住んでいた人ならともかく、英語経験の少ない日本人がこのスコアをゲットするのは少し難しいのです。
かといって、英語の要件を求められない語学留学をするのもなんだかなぁ、っていう方にCoop留学はおすすめかもしれません。
英語の最低要件はあるもののIELTS Generalの5.5とかなり低く設定されているケースが多いため、割と誰でも簡単に入ることができます。ちなみに学費も安いです。
3. カナダでの就労経験を得れる
私の理由は主にこれです。もし、カナダで働きたい、永住したいとなればフルタイムでの職歴が確実に必要です。海外のほとんどの会社は新卒レベルの仕事で既に同じような職歴1,2年をもとめてきます。これは現地学生がインターンをしている前提で募集していることと同義です。
そして英語圏の会社で働くことによって他の国で働ける可能性も増えてきます。
要は人生により多くの選択肢を作れることができる、そういう理由で私はCoop留学を選びました。仕事を見つけて、職歴を持てばカナダ、アメリカ、英語圏の会社ならどこでも働けるようになりました。
4. 軽く学生経験を味わえる
そしてCoop留学は社会人の方が多いのですが、その理由の一つに安く、気軽に学生をすることができるからです。お金があったり勉強意欲が高ければ問題はないのでしょうが、社会人をしてからカナダの4年制大学や大学院に行ってみっちり勉強をしたいという方はそう多くないことでしょう。
Coo留学はかなりラフで、仕事のスキルについて友達と学び、簡単な宿題をして早く切り上げて仕事をするという流れなので、もう一度学生気分を軽く味わいたいという方におすすめです。
学校終わりにパーティしたり、飲みに行ったり、休日はスノボなど社会人になってからはなかなかできないことをもう一度するチャンスでもあります。
カナダCoop留学のデメリット
それでは次はデメリットです。メリットはどちらかといえば、自由に暮らせるという面を推してきましたが、デメリットはどういうものがあるのでしょうか。
1. 思ったように仕事が見つからない
これに限りますね、コープ留学のデメリットは。もちろん職種や土地にもよります。ですが、これだけは知っていてほしい。
ほぼ絶対に自分の思うように仕事は見つからない。
どれだけ仕事を見つけるのが難しいかは他の記事でもさんざん言ってきました。でも本当に難しいんです。
特にバンクーバー、トロントでマーケティングなど倍率の高い仕事をしようものなら覚悟していてください。日本の超大手に採用される方が幾倍も楽でした。
永住権や平和な土地を狙った、歴が長い世界中のエリートたちがあなたと同じポジションを争うのです。それも50人とかではなく100‐300人は軽くいます。モチベーションを下げるつもりもありません。なぜなら私はそれに勝ちました。でも厳しい試練になることだけは知っていてほしいのです。
学校にもよりますがコープ先はマーケ職でなければならない、なんてことがあれば大変ですね。
飲食やサービスでもオッケーなのであれば可能性はまだあります。
2. 時間の無駄である可能性がある
さっきの続きにもなりますが、仕事が見つからない人も多くいます。もし目的が職歴だけなのであれば無駄になる可能性が高い、そういうことです。
そしてもし仮に日本である程度稼いでいて、スキルもあって、職歴もあるって方は本当に無駄になる可能性があります。なぜなら同じ条件で働ける可能性はさらに低いからです。
日本で1000万円稼ぐ人がカナダで同じくらい稼ごうと急に来てもほぼ無理です。ただ仕事量は楽になりライフバランスはより求めることができると思います。
3. 先生があまり優れていない
私が一番思ったのはこれです。申し訳ないですが先生のほとんどはバイトみたいなもので教師歴があるわけでもなくスキルが非常に高いわけでもありません。全くその分野について知らないのであれば授業を受ける価値はあります。
しかしもしその職種に携わっていたり、ある程度スキルを持っているならばほぼ学ぶことはないでしょう。なぜならCoopカレッジのほとんどの授業は初心者に興味を持ってもらうためです。なのでそもそも新しいお金を稼げるようになるスキルはほぼ習うことはないでしょう。
4. サポートは無しも同然
そして最後はカレッジのサポート力の低さです。これに関してはサポートにあまり期待をするべきではない、という意味でもあります。
Coop留学は卒業するために働く必要があるので、仕事を見つけなければなりません。そしてほとんどの学生はカナダで初仕事探しをすると思うので、本来であればサポートがしっかりしていて、コネクションなどを用意する必要があるのですが、私の知っている感じだとそういったサポートがあまりにも薄く、生徒はほぼ自力で仕事探しをすることになります。
これはカレッジを責めているわけでもなく、カナダでの仕事探しがかなり難しいため、カレッジ程度ではそもそもサポートしきれないといった感じです。
学校で習うレジュメの書き方は陳腐なものであったり、あくまでスタンダードな内容までしかサポートしてくれなく、目立つためのアドバイスなどはほぼないです。もし仮にあったとしてもそれが正しいとは限らないので、彼らは間違っていないこと、無難なことしか言えないのです。
以上が私の思うCoop留学のメリットとデメリットです。私はしてよかったと思いますし、私の周りも満足している方も多いですが、難易度の高さ故不完全燃焼で帰国された方も相当多いです。
Coop留学がおすすめかどうかは、正直なんともいえません。自立性がかなり求められるので、海外で競争に勝ち切るための行動力を持っている方には向いているかもしれませんね。