カナダでキャリアチェンジする時に考える8のこと
社会人を経験してからカナダへCoop留学などに来るとキャリアチェンジに直面するかと思います。しかし日本の転職事情に比べて条件なども変わってくるので簡単にはできないかもしれません。ということで今回はカナダでキャリアチェンジをする時に必要な考えるべき10のことを紹介します。
1. 最終目的は何か?狙いは何かを優先する
通常新しいキャリアパスを考え、現在のスキルを評価、そしてライフスタイルに合った仕事を探すことが通常ですが、海外でキャリアチェンジをする場合はさらに自分の状況について深く知っておく必要があります。
例えば、もともと何のためにカナダへ来たのかを考えたときに永住権を目指しているのか、英語を使いたいのか、新しい業界に飛び込んでみてみたいのか、それに応じてアプローチを変える必要があります。
永住権を目指しているならば
- NOC(職業レベル)
- 自分のレベルに合っているか
- 1年以上働ける環境 など
英語を使いたいのであれば
- サーバーなどバイトでもありなのか
- スキルを有しなくてよいオフィス など
新しい業界ならば
- コネを作る
- その土地のビジネストレンドを学ぶ など
多くの方は永住権を目指していると思いますが、カナダはスキルに見合っていないと簡単に解雇されてしまいます。そして申請するときにもサーバーよりオフィスジョブの方が永住権とりやすかったりします。
カナダでのキャリアチェンジには不安定というデメリットがあります。そのため1年単位で細かく形成された計画を練ることが鍵ですね。
2. 現在のキャリアを評価する
今の自身の状態を評価してみてください。キャリアチェンジをするからにはそれなりの理由があるかと思います。
私がキャリアチェンジをする時にはこの辺りをよく評価します。
- 興味や情熱
- スキルや強み
- 価値観
- 仕事の満足度
- ライフバランス
- 給料と目標
- マーケットの需要
- 仕事環境や文化
自分の現在と理想を軽く書き出してみてください。ただ日本と違いもっとわがままに書いてみてもいいかもしれませんね。
例えば給料交渉もカナダでは簡単にできるのでほしい金額を提示するのもありです。
3. これから成長する業界や需要をリサーチ
日本にいると何となく何が需要があるかなどわかると思いますが、ここカナダではスタートアップが中心なので安定した仕事を探すにはそれなりのリサーチが必要です。
例えば私はブロックチェーン関連で働いていますが、FTXの破産など外部の影響によりマーケット自体が停滞してしまったために同僚が数名解雇されてしまったりしました。
そもそもブロックチェーンはかなり伸びている分野で数億円規模のプロジェクトならそこら中にあるくらいでしたがこれです。
となってくるとどういう業界で働きたいか、それがどのように自分の将来に役に立つか知っておく必要があります。2023年の春の段階で私なら人工知能業界に注目しますね。
4. 現在の選択肢を調べる
ここまでのステップを考えると大体自分が何をするべきか見えてくるかと思います。
転職目的でカナダへはまぁ普通来ないことを考えると、キャリアチェンジをしなければならない理由は、言語の壁などで自分の仕事ができない、日本での職歴があまり役に立たない、海外での需要が低い、永住権のためだけに1年働ける環境を探している、のどれかだと思います。
そして給料やライフバランス、職場環境を考えるとオフィスがいいのかカスタマーサービスでもいいのかも決まりますね。
そして興味や熱量で新しくマーケティングや、プログラミングをしたいかも変わってきます。
したいこととするべきことの間を取って選択肢を狭めてみてください。
5. 新しいスキルを学ぶ
この段階では極力1つか2つほどに職種を狭めている必要があります。なぜならここからはかなりの時間勉強しなければならないからです。
カナダの就活や転職で日本と違うことはいくつかあるのですが、その中でも特に気になるのはカナダはスキル重視なところです。
日本ではおそらく貢献度や経験年数や人柄を見ることが多いと仮定すると、カナダでは過去の成績、できること、スキルの熟成具合、知識を重視されます。つまり即戦力のみを雇う傾向にあるのです。
それがCoop留学で現地就職が難しい理由の一つでもあります。
私もマネージャーをしているため面接するポジションでもあるのですが、1番気にするのはスキルでそのあとに使いやすいかです。
全く経験のない業種であれば最低でも半年ほどオンラインコースや学校で学び、ポートフォリオなどを作成する必要があります。
おすすめのオンラインコース
- Udemy
- Coursera
- LinkedIn Learning
Coop留学でキャリアチェンジを考えているのであれば、仕事を始める半年以上前にはこの段階にたどり着いておくことが最低ラインです。
6. 転換できるスキルを活かす
ある程度自分のスキルやその職業での経験がついてきたら、レジュメなど書類を作ったり面接の準備段階に入ります。
こちらで【カナダで見てもらえやすいレジュメの作り方ガイド】を紹介しています。
今まで転職するときに現在のスキルや経験を0にして考えていませんか?
実はそれは間違いです。今までの私たちのスキルや、経験、知識はどこにでも本当は使えるのです。
私は今マーケティングとマネージメントしていますがもともと出身は料理です。バイトですがサーバーもしていましたし、学校はコミュニケーション卒です。この履歴を見ると間違いなくマーケティングに関係するスキルがないように見えますよね。
しかし現在のマーケティングってどこに焦点を当てているか考えてみてください。
お客さんの満足度や顧客を増やすことで利益を増やすことですよね。ではたくさんの人と触れ合ってきた人で現在のトレンドを理解しているならばそれに沿ったマーケティング戦略を立てることができます。それはただただマーケティングを勉強してきただけの人には難しいことです。
そしてキッチン。どの料理にどれくらい時間がかかり、出る順番を考えることはマネージメントです。つまり実はいろいろなところでスキルは転換して使うことができるのです。
それは1人1人違う強みがあるのでそれを広げていくことで自分の価値を上げていきましょう。
7. ネットワークを広げる
あとはネットワーキングです。つまりコネづくりですね。
意外とカナダはコネが重要でキャリアチェンジの際には周りから仕事を紹介してもらったりすることが多いです。
カナダで最もおすすめのコネづくりサイトはLinkedInでキャリア用のSNSです。ぜひダウンロードしてプロフィールを作りましょう。
8. モチベーションを高く保つ
最後はモチベーションです。時間がかかるし、おそらく数え切れないくらいのお祈りを受けることでしょう。私も100や200は落ちています。
それは日本人だからではなくカナダだからです。カナダ人でも同じような状況です。
諦めずに最後までやり抜く強い気持ちがカナダでのキャリアチェンジにつながります。