次世代のWeb3.0ブラウザー Braveを解説
Google等のサーチエンジンで自分がどのようなアクションを行ったかすべてデータ上に記録されているのは知っていましたか?どのサイトへ行ったかなど自分以上に自分のことを知っているのがGoogleであったりするのですが、Web3.0が広まり始め、よりプライバシーに特化したブラウザーBraveが生まれました。そしてBraveでは検索をしているだけで稼げるのだとか。今回はBraveについて少し紹介していきます。
Braveとは
そもそもWeb3.0とはブロックチェーンのシステムを使い、オンライン上でユーザーに自分のデータを管理する力を戻す新世代のインターネットなのですが、冒頭のGoogleの話のように実はすべてのデータはその会社1つに集まっておりその情報は一般公開されることはなく自分のデータは無防備にも管理体のサーバーに記録されています。
インターネットの発展とともにWeb3.0ブラウザーが生まれその中でも最も有名なのがBraveです。
Braveはオンライン広告やサイトのトラッカーをすべてブロックするため圧倒的な早さを誇る上に、自分が何をクリックしたかなどすべてのデータを管理されないブラウザーで、仮想通貨を直接保存できる機能もついていたりとブロックチェーンにかなり開放的です。
メリット
1. プライバシーの強化
Braveの最もユーザーにとって好ましいメリットはプライバシーの強化にあります。
Braveブラウザーはできるだけ安全なHTTPSサイトを探してくれるのでデータを取られることもないため非常に安全にネットを使えます。
2. スピード
オンライン広告と広告トラッカーは非常に厄介でこれらのせいでサイトの読み込みスピードがかなり変わるのですが、Braveにはアドブロッカーが最初から搭載されているため快適にサイトを閲覧することができます。
ちなみにアドトラッカーとはGoogle等のマシンラーニングによって自分がどの広告に興味あるかをトラッキングするシステムなのですがBraveにはそれがないためその分のデータ処理が早くなります。
3. アドブロック
Braveの強みの一つでもともとブロッカーが搭載されています。
ほとんどのブラウザーにはAddonで追加することもできるのですが、最初からついているのはかなり使い勝手が良いです。
4. クリプトペイメント
そして最後に仮想通貨での支払いをサポートしているため決済を行う際に簡単にビットコイン等で支払うことができます。
クリプトウォレットが搭載されているうえにいくらまで払えるか月の上限額があるのも魅力ですね。
クリプトウォレットの詳しい解説についてはこちらの記事よりどうぞ。
デメリット
Braveは2016年に生まれここまでの発展が早い一方、発展途上だからこそのデメリットがいくつかあります。
1. Extentionに対応していない
まず一つ目は対応していないExtentionやAddOnが結構あることです。
FireFoxやChromeなどでは使えるExtentionアプリが多いのですがBraveはやはり発展段階であるため今の段階ではパスワードマネジャーぐらいしか対応しているExtentionがないため、普段からほかの機能をあとからつけている方にはすこし不便ではあるかもしれないです。
2. 開発段階の機能が多い
そして公開はされているものの完成していない機能がいくつかあるので後々変更が余儀なく繰り返されるとおもいます。
3. 開けないサイトもある
これはFireFoxなどでたまに見られるのですがBraveに対応していないサイトも一定数あるのがデメリットですね。
Chromeがやはり対応数が多いためそういった意味では検索結果においてGoogleにははるかに劣るのが今のBraveだと思います。
検索しているだけで稼げる?
Braveでは検索したりコンテンツクリエイターをBrave上でサポートするだけで稼げることを知っていましたか?
検索しているだけで稼げるのです。
Braveはキャピタルレイズの際にトークンを発行して投資家から莫大な資金を調達しましたがそのトークンはBATと呼ばれ、Ethereumのエコシステム上にあります。
そしてブロックチェーン内でマイニングすることでトークンをRewardとしてもらえるのはもはや言うまでもありませんが、BraveのRewardプログラムに入ることでアクションごとにTokenをもらうことができます。
ちなみにTokenは仮想通貨に変えることができて現金化しなければ税金も引かれない表に出ないお金が誕生します。
Rewardプログラムの詳細はオンライン広告機能をオンにすることです。広告が現れ始めれば準備完了で検索をしているだけでTokenを稼ぎ始めることができます。集まったTokenは毎月オンラインウォレットに振り込まれ、一定数集まるとビットコインやETHなど様々なコインに変えることができます。
現在の段階ではアメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツなど一部の地域でしかTokenは稼げませんが、これからほかの国でも対応可能になる見込みのようです。
その他のWeb3.0ブラウザー
今回紹介したBrave以外にもWeb3.0 ブラウザーはいくつかあるので紹介します。
- Opera Browser
- Stack Browser
この辺りのブラウザーはWeb3.0 スペースに入ってきておりBrave同様基本データの主導権はユーザーに渡ります。
世界は徐々にWeb3.0に足を踏み入れておりデータやプライバシーの扱いが1つの管理体からユーザー1人1人へと変えるインターネットの新時代が始まろうとしています。
2020年代にブロックチェーンはほとんどのビジネスの中心となっていくことが予期されているため、これらのブラウザーがスタンダードになる未来は近いのかもしれませんね。
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