NFTとは

NFTとは何か?プロが5分で徹底解説!

1枚のデジタルアートが69億円で売れたりするNFTとは一体何か?NFTの存在自体は徐々に大きく知名度は上がってきているものの、日本ではまだまだその実用性に追いつけず半信半疑の状態だと思いますが、使い方次第ではNFTは将来大きく今の生活を変える、そのような発明ですが一体どういうものなのでしょう?そしてアート意外にも使い道はあるのでしょうか?こちらの記事にて簡単に説明していきます。

カナダのブロックチェーンプロジェクトで働いているのですが、そのプロジェクト内でNFTを発行しなんと1週間以内で1000NFT売れた企業に携わる側から、できるだけ簡単に初心者向けにNFTになぜ価値があるか、ほかには何ができるのかを解説していきます。

NFTとは

NFTもしくはNon-Fungible-Token(日本語では非代替性トークンと訳されます)は簡単に言うと完全オリジナルのトークンで、それぞれのトークンはこの世に2つとないのでお金のように等価交換をすることができません。

そして基本的にその仕組みは、NFTが埋め込まれている”デジタル資産/有形資産”の完全なる所有権を証明するために使われます。つまりは以前説明したブロックチェーンの仕組みと同じくNFTはユーザーや資産を1つ1つ認識することができるので偽物を使ったり無断で使用することができなくなります。

これだけでデジタルアートや音楽を作る人や買う人からすると作品が守られるのでうれしいですね。

少しテクニカルな内容すぎると思うので例を出して徐々に理解を深めていきましょう。

  • まずNFTはお金のように交換ができません。1アメリカドルと150円が交換できたり200万円と1ビットコインが交換/両替できるみたいにはNFTはできません。1つ1つがユニークな代替え不可能なのでNFT同士の(等価)交換もできないので完全にオリジナルになるわけです。
  • そして資産にNFTをつけることによって、例えばJpegにつけることで誰が持ち主かがすぐにわかることになります。写真1枚されど、スクリーンショットなどで簡単に無断使用ができる現代、持ち主を明確化することで価値が出てきますし詐欺防止等にもつながります。
    NFTは1つ1つが違うので例えばハイブランドの服に仮にNFTをつけるとするならばそれが本物か、そしてそれの本当の持ち主がだれかがわかります。
  • そのことから1つ1つの写真やデジタル資産にも価値が出るので値段が吊り上がることがあるのです。
    モナリザの絵の複製はそこら中にあるけど本物は1枚しかなく、盗って売ってもそれがばれて逮捕だったり、仮にお金に変えることができるのならばオリジナルはやはりすごく高くなりますよね。

NFTの主なキーポイント

  • 1つ1つがユニークで代替え不可能
  • 音楽や写真、アートなどのデジタル資産に価値が付く
  • 基本の取引はビットコインやEthereumなどのCryoto Currency(暗号資産)のみでの取引
  • Utility NFTなど現実世界での機能がついているNFTもある

NFTはどこで使われるか

とりあえずNFTのざっくりした内容である程度はわかったかと思います。なんとなくなぜNFTアートに価値があって何億円も払われるか概念は理解したかもしれませんが、じゃあNFTは結局アートにしか使われないの?投資の材料でしかないのって感じかと思います。

ぶっちゃけNFT自体には私はあまり投資価値はないと思っていて、例えば持っているだけでお金が入ってくるものならばまだしもBored Ape等のサルのイラストに数百万円払うことに対しては疑問があります。

しかしNFTはそれ以外にも様々なところ(メタバース)で使われていてそれは確かに納得できるほどの物なのでいくつか紹介していきます。

プロべナンス

プロべナンスとは、由来、期限などと訳されますが2022年現在、偽物ブランドなど詐欺が蔓延っていますね。

しかしNFTはその性質上1つ1つがユニークでフェイクを作ることができないためプロダクトに埋め込むと一発で本物か偽物かがわかるわけです。

現在イーコマースのビジネスが大変にぎわっており特にアパレルが熱いかと思いますが果たしてそれらは本物か、すごく難しいですがNFTナンバーを調べることによってどこで作られどこに存在し本物かどうかデータでわかるわけです。

デジタルID(身分証明)

ブロックチェーンのノード(データベース)の中でのみのアクションになるので第3者にアクセスされず必要な情報と機関にだけ自分の身分証明を紙媒体なしで証明できるようになります。

仮にパスポートにNFTを埋め込もうものならばパスポートを持つだけでどこの国に行こうともそれ以上の情報提出を求められなくなったり、家を買う時などの詐欺防止、資産レベルの確認など様々なことがブロックチェーン内でつながっているので安全でそして楽に身分証明が楽になります。

証明書/資格

これらも同じく作ろうと思えば偽物を作ることができますが、最近日本のニュースで流れていた卒業証書にNFTを埋め込むことでその人本人かが証明できるわけですね。

選挙

そしてなんとNFTは選挙に公平性をもたらすことにも貢献します。現在の段階では投票用紙を複製して投票数を操作することができますがNFTを使うことによってどれだけ頑張っても1枚までしかカウントされない方法をとることができます。

ブロックチェーンの性質上、まずハッキングはほぼ不可能な上にいくらフェイクIDを作ってもNFTのおかげで個人が特定されているので調べればすぐにわかってしまいます。

今の世界は少し暗いところがあり詐欺や情報操作をもってお金を稼ぐ人は山ほどいますがこれからはそれが非常に困難になります。個人的にはこのようなテクノロジーの導入を反対する声は多いかと思います。

NFTは買うべきか

これはよく聞かれます。私個人もいくつか保有しているNFTはありますが個人的な視点でいうと投資目的で買うのはよく調べてからにした方がいいでしょう。なぜならNFTアート初期とは違いあふれかえる世の中でそのアート一つに価値が集まるかというと難しいです。

しかし先ほどちらっと紹介した現実世界で使えるUtility NFTはある程度の機能を持っていることがあるのでそういった目的があれば買っても手も良いかと思います。

別記事で紹介しますがそのNFTを持っているだけでネットフリックスを一生分払ってくれるほか収入が入ってくるものもあれば、ネットワークにアクセスするだけでトークンを稼ぎビットコイン等仮想通貨に変えることができるNFTもあります。

NFTの買い方

まずはNFTを買う時には基本は暗号通貨を使う必要があります。そして肝になってくるのがエコシステム。エコシステムとはそのNFTがどの暗号資産をベースに売られてるかという話で、Binanceなどのクリプトマーケットでは等価交換ができますが、NFTを買う時には決められたCryptoCurrencyを使う必要があります。

このNFTを買うにはEthereumを使うか、あのNFTを買うにはBUSDを使うかなどと決まっているのでビットコインがあるから買えるというわけではありません。

そして買ったNFTを保管するデジタルウォレットを持っている必要もあります。

NFTを買うにあたって現実のお金の取引と違い手数料はかかりませんが似たようなものがかかります。それをGas Feeと呼びそのデータを転送する際にエネルギー代を少額払うという感じです。本当に少額なのであまり気にする必要はないかと思いますがNFTちょうど額分だけ暗号資産を持っていても買えないことがあります。

NFTをどこで買うのか?

カナダにいるので日本のマーケット事情は少しわかりませんが北アメリカ、ヨーロッパでは今から紹介するマーケットがポピュラーで品数も多いのでチェックしてみてください。

  • BinanceNFT - こちらはBinanceというクリプトマーケットのNFT版でよく使われます。使いやすくウォレットもついているので初心者におすすめです。
  • OpenSea - アメリカカナダで最も大きいNFTマーケットプレイスで圧倒的な品数で使いやすいです。

NBA TopShot

今1番熱いNFT – NBA Top Shot

皆さんバスケットボール、特にNBAは好きですか?好きならばこちらのセクションは特にワクワクするかと思います。

大人になってもトレーディングカードというのは必ず1回はハマるもの、いいカードを引き当てたら楽しいし、中には100万円単位で売れるものもあったりと!

なんとそれがNBAの選手のプレーをNFT化してパックを買ってコレクションを作ることができます。

レブロンジェームスのダンク、カリーの3ポイントのシーンを完全に自分のものにしてNFTコレクションにするだけではなくマーケットに出してお金を稼ぐこともできるちょっとした投資感覚でNBAプレイヤーたち集めることができます。

定期的に売られるパックは個数制限があり1つ1つのプレーに価値が付きます。例えば、

  • LeBron James “Cosmic” Dunkは $208,000(2100万円)
  • Zion Williamson “Holo MMXX” Blockは $100,000(1000万円)
  • Steph Curry “Deck the Hoops” Handlesは $85,000(850万円)
  • Giannis Antetokounmpo “Holo MMXX” Dunkは $85,000(850万円)

で売れたりしています。遊戯王カードなどと同じで完全に運で当て、売ることもできるためNBA好きにとって最高のNFTを始める機会なうえ、1パック自体は1000円ぐらいとかなり安く、3枚のプレーが含まれており基本どのプレーも1枚300円程度で売れるので基本は払った分は返ってきます。

一応私もやっていて、少し古いですがJason Kiddのこの世界に2000枚しかないモーメントを当てたときはうれしかったです。

マーケットバリューを見ると5000円くらいで売れるのですがその数から価値はいずれは上がっていくので保持ですかね。。

少し興味を持った方はこちらのNBA Top Shotリンクからチェック。

今なら1パック買えば2000円ほど支給されるので運試しのつもりで買っても面白いですね!

詳しいNBA TopShotNFTについてはこちらの記事にて紹介しています。

今回はNFTをできるだけわかりやすく紹介してみましたがコンセプト自体はまだまだ深くこれからより発展することでしょう。

今後のブロックチェーンの動向に期待ですね!

 

MetaTrendTalks

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