日本とカナダ 労働環境の違い5選

日本とカナダ 労働環境の違い5選

国際化が進むにつれて海外で働くことにあこがれを持っている方も最近増えてきました。しかし海外での労働環境はどうなのでしょうか?楽?実力主義?今回はカナダで現地就職している身として日本とカナダの労働環境を大雑把にまとめていきます。

実は私は日本で就職した経験はありません。いくつか会社の手出すけなどはよくしていましたが社内の一員として働いたことは1度もないのでぶっちゃけそこまで詳しくはわからないのですが、それでも日本の労働環境のある程度の実態はわかるので、カナダとどう違うのか自身の経験を踏まえて紹介します。

1. ヒエラルキー

日本といえば超厳しい上下関係で有名です。1年早く入っただけでも上下関係がしっかりしている珍しい国です。いわゆる年功序列です。ちなみにアジアではヒエラルキー制度はそこまで珍しくなく、日本以外にも様々な国で見られるのですが、おそらく日本はその中でもトップ。

しかしカナダはヒエラルキー制度を採用しておらずEgalitarianism、平等主義を採用しています。ちなみにこの平等主義ではカナダアメリカ、ヨーロッパ辺りでよく見られます。

どちらがいいかはその人次第である一方やはり若い年代の人はカナダのような平等主義の方を好む人が多いですね。なぜなら誰でも対等に意見を出せるし嫌なことは嫌と言えるのでよりその職場に合った環境を作りやすいことにあります。

しかし!実はヒエラルキー制度には利点がいくつかあったのです。

カナダには上司や年上と飲みに行ったときのおごりがない!(笑)

社長や一回り二回り離れている場合は別として年齢差でおごりが生じないのは若者にとってデメリットでしかありません(笑)私は先輩におごられて生きてきたためこの欠点に気が付きました(笑)

そして後は統率しづらいことです。ヒエラルキーは軍隊みたいに社内を整えることができるため大きな会社であればあるほど都合がいいのかもしれませんね。

2. ライフバランス

これ日本で言うとすごく嫌な顔をされます(笑)

日本でバーで1日明かすなどよくあったのですがその時に出会う一回り上のくたびれたサラリーマンたち。その時に彼らはライフバランスは下積み時代が終わってからなどとよく言っています。

しかしカナダでは仕事以上にライフバランスが非常に大切です。

例えば休日に仕事をさせることはまぁありませんし、よっぽどの急用以外そもそも禁じられているところが多いです。そして月曜日出社すると週末何したの?という質問であふれかえります。

夏は基本みんなキャンプしてきた、パーティだったなどと盛り上がります。

ライフバランスって実は重要で、仕事をしているときしていないときのメリハリがはっきりしているほど生産性が上がるんですよね。

そこまで考えている人事は少ないかもですが、それでもカナダではライフバランスを重視していてすごく働きやすい労働環境を提供してくれています。

面接で休みの日は何をしていますかという質問で、日本では意識高いアピールのために勉強していますなど言いますが、カナダではハイキングします、ビーチに行きますと答えるのが普通です。趣味は大切です。

3. マネージメント

日本で働いている方で、この記事を読んでいる方ではおそらくあまり絡むことのない決定権。決定権は日本ではトップダウンマネージメントを取るのですごく年上の方が話し合って上で勝手に決めることが多いでしょう。しかしカナダではチームだけで決めたり、担当者だけで決めたりと決定権は割と誰にでもあります。

私はカナダの企業でマネージャーをしているので、基本的には全ての決定権は与えられているものの、マネージャーになる前から物事を決めるときに考えを求められたりしていました。

恐らく日本に比べ、年功序列ではないため1人1人への役割や責任が重い分、考える力を養ってもらいたいのだろうと思います。

そしてマネージャーになるための方法でも紹介した通りカナダではリーダーシップが大切なので育成目的でもあるのだと思います。これに関してはすごくいい習慣だと思います。

4. 残業

残業は基本カナダではあまり認められていません。なぜなら社員一人ひとりにはライフバランスがあるので、それを無視してまで働かせるのはよくないという規則と風潮があるからです。

日本では残業が毎日ある人など良くいることでしょう。しかしカナダでは残業がある人の方が少ないです。そもそもカナダは年俸制が多く、残業代も出ないために組合が残業に対してすごく圧をかけているらしく、もし仮に1時間残業をすれば1時間早く上げなければいけないなどルールがあります。

例えば私は1日のスケジュールがすごくハードな日は9時間近く働くことがあるのですが、その時は別日に1時間半早上がりできたりします。

こうして労働環境を整えていくことができるのです。

残業の面では日本に比べてかなり厳しくコントロールされているといった感じでしょうか。

5. ドレスコード

暑い夏でも日本ではスーツを着なければいけませんよね。あれ本当にどうにかしたほうがいいと思います。

私はスーツを着ること自体は好きで、日本では就活でスーツを着ることに抵抗はなかったのですが、毎日は着たくないと思っていました。

しかしここカナダではドレスコードは比較的カジュアルに設定されており、パジャマなどではない限りは特に何を着てもいいでしょう。まぁもちろん見せつける場でもないので、程度はわきまえる必要がありますが。。。

例えば私の会社では、夏は結構みんな楽な服装になり、あまりにも暑い日は海パンとハワイアンシャツといった日も良くあります。仕事終わりに泳ぎに行くためです。

スーツを着ることが全くないのは少し残念ですが、個性を出せるのと日によって服装を変えれるのはすごく過ごしやすいです。

あとカナダでも街によって個性が分かれており、バンクーバーではほぼスーツをみない一方、ビジネス色の強いトロントではスーツを着ている方はちらほらいます。

他にもまだまだ探せば細かい違いはあるかと思いますが、基本的にはカナダの方が楽です。しかし創造力やスキルに対する期待値がたなり高いので解雇との戦いがあるのが難点ですね。

こちらの記事で解雇されづらくする方法について紹介しているので、ぜひ読んでみてください。

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