海外でデジタルマーケターになる方法
海外ではデジタルマーケティングの需要が跳ね上がっており、留学やワーホリを考えている人の中でデジタルマーケターにキャリアチェンジされる方はかなり多いです。デジマ自体の概念がまだ若いため、どんな仕事をしたいか決めていない方にもおすすめの職種なのですが、どのようにしてデジタルマーケターになるのでしょうか。特にカナダアメリカなどの海外でなり方を紹介します。
私もデジタルマーケターなのですがカナダへ来る前は職歴がバイトしかなく、何をしたいか迷っていた時に決めた職業です。
その経験から、勉強し始めてから採用されるまでのプロセスを細かく紹介していきます。
デジタルマーケティングとは
デジタルマーケティングとは、企業とお客さんをオンラインでつなげるためのマーケティングで、ブランド力や認知度を上げることから始まり、インターネット上で集客をすることができます。
デジタルマーケティングはメールを送ったりするだけにとどまらず、ソーシャルメディアを活用したりオンライン広告、そしてWebサイトを改善したりすることまで含まれています。
一言で表すならネットユーザーをターゲットにしたマーケティング戦略のことです。
日本はまだ少し営業の概念が根強く残っていますが海外では、その国だけでなく世界中を相手にすることが多く、圧倒的な規模間のためデジタルでのマーケティングの需要がかなり高まっており、費用を最小限に抑えつつ売り上げを最大限に引き上げることができる魅力がそこにあります。
ではそのマーケティング職に就くには何をすればいいのか見ていきましょう。
デジタルマーケターのなり方
1. 勉強、勉強、勉強
まず第一にすこし勉強しなければなりません。一番の理想は大学のマーケティング科に入り1からマーケティングの基礎を勉強して、そこからデジタルマーケティングを専門的に勉強することですが、あまり日本ではこの方法はメジャーではない気がします。
ですので仮に大学で勉強しなくてもマーケティングの基礎をカナダのカレッジやオンラインコースで勉強してからデジタルマーケティングのオンラインコースを半年間ほど勉強することから始めましょう。
一般的にはプログラミングが使えるようになるくらい時間がかかるとされており働けるようになるため最低半年から2年ほどの勉強期間が必要です。
そしてある程度基礎とデジタルマーケティングを学んだらそこからは勉強と研究の繰り返しです。
デジマは特に専門の学歴がなくてもなれる一方、スキル次第の仕事なのでほかの職種に比べると勉強量が膨大で、3,4年ほどたった今でも毎日5‐10記事、研究結果、オンラインコースを受け続けています。
– マーケティングツールの勉強
デジタルマーケティングは普通のマーケティングと違いオンラインのマーケティングツールを使いデータを集め、分析する必要があるので数あるマーケティングツールでよく使うソフトの機能をしっかりと熟知する必要があります。
これを知っていればとりあえずは問題ないデジタルマーケティングツールをいくつか紹介するので少し調べてみてください。
- Google Analytics 4
ウェブサイトの細かい分析に使用します。 - Google Search Console
どのキーワードでアクセスが多いか、サイトのパフォーマンスを分析します。 - Google Ads
オンライン広告の最適化に使います。 - Semrush
キーワードリサーチと競合相手調べに使います。 - Ahrefs
キーワードリサーチとバックリンクの分析に使います - Mailchimp
E-maiマーケティングに使います。 - Trello
プロジェクトやマーケティングの進み具合を記録します。 - Google Officeソフト一式
基本はGoogleのスプレッドシートを主にシェア用に使います。
そのほかにもソーシャルメディアのエンゲージメントや自動で投稿するソフトなどもあります。
デジタルマーケターに必須のマーケティングツール7選の紹介はこちらから!
2. カテゴリーを選ぶ
ある程度勉強してデジタルマーケティングの概念と必要なスキル、求められていることを理解すると次は細分化してどの職種が自分に合っているか決めましょう。
デジタルマーケティングには細かく職種が分かれており、そのすべてを行うことはほぼなく、マネージャーポジションになってようやく1つ1つのポジションへ携わり始めるぐらいです。
私の知っている限りだと以下の5つに分かれます。1つずつ軽くどういう内容か解説していきます。
– SEO
SEOはSearch Engine Optimisationの略で主にキーワードを選別してウェブサイトへのトラフィックを上げるためのマーケティングです。
SEOには様々な戦略があり1つの会社に何人か同じポジションの人を雇う場合があります。
– ソーシャルメディアマーケティング
TwitterやInstagramなど人気のソーシャルメディアプラットフォームの運用をするポジションで、どのような投稿をするか、ハッシュタグ、コンテンツ作成などを主に行います。
ソーシャルメディア一つで売り上げが何倍にもなった事例も多いので侮れないポジションです。
– メディアバイヤー
メディアバイヤーはGoogle Adsを使用してオンライン広告を見込み客に届けたり、メディアエージェンシーやFacebook広告などを利用して世界中に記事を発信することによって認知度を上げたりする仕事です。
– デジタルストラテジスト
デジタルストラテジストは主にデータを分析してデジタルマーケティング全般と、コンテンツのフローなどのマーケティング戦略を練る仕事で実行は各ポジションに任せますが、レポートを作ったりなどします。
– Emailマーケター
特にイーコマースなどの会社でメールリストを用いて、セールを上げたりリテンションを上げるメールを最適化しながら売り上げを上げていくお仕事となります。
3. 資格を取る
仕事を受かりやすくするために次は資格を取っていきましょう。
これを読んでいるほとんどの方はデジタルマーケティングの経験が少ないかと思います。
となると後々必要になってくるレジュメにどれだけ自分がデジタルマーケティングに真剣に取り組んでいるかを、学んできたかを見せる必要があります。
というわけでデジマの資格を取れるものからとってレジュメを豪華にさせていきましょう。経験がない以上、攻めれるところから攻めていく以外ありません。
デジタルマーケティングの資格には無料の物から有料のものまでたくさんあるのでアピールをしたいカテゴリーをしっかり選ぶことが大切です。ですがあくまで資格はできることを証明できるだけでスキルの証明にはならないので注意。
4. 経験を積む
ここまでくると実行段階です。
デジタルマーケティングでは何よりも結果が重視の世界です。仮に日に1時間しか働かなくても売り上げが1億上げることもできる人もいれば10時間働いて全然売り上げを上げられない人もいます。
評価されるのはやはり前者で貢献度は数字に表れます。となると経験を積んで失敗を繰り返しデータを取っていくという作業を始めていく必要があります。
おススメはボランティアや単価の低いフリーランスで試せることを試してしっかりと学ぶことです。
1年ほど経験を積めば正規雇用枠に組み込んでいける可能性が出てくるので地道にコツコツと経験を積むことを意識しましょう。
そしてある程度経験を積めばポートフォリオを作成して、今までの自分の業績をまとめてそれらを就活時に提出してアピールしましょう。
日本での状態はあまりわかりませんがカナダでは1ポジションに200人ほど受けるのでその中で目立つために自分をアピールする必要があり、そのためにある程度自分の自信とスキルを誇示する必要があるのです。
5. 仕事探し
いよいよ仕事探しの開始です。
といってもデジタルマーケティング用のレジュメを作成して仕事へ応募していくだけです。
デジタルマーケティング用にぴったりのレジュメの作り方はこちらで紹介しています。海外の履歴書、いわゆるレジュメは日本と違いデザインが人によって違うので自分のプロフェッショナルをそこでアピールすることもできるので、レジュメはしっかりデザインしましょう。
そして仕事を探す際には、自分ができることそして相手が何を求めているかを予想することが大切です。そうすることで面接等で自分が何がその会社でできるかをしっかりとアピールできるからです。
仕事を探す際にはいくつか気を付けるべきことがあるのでこちらの記事も少し目を通してみてください。
そのほかにはLinkedInなどでデジタルマーケターのコミュニティに入るのも有効です。
同じような人と交流することで思わぬ機会に恵まれたり、新しいことを学べるのでコミュニティへ入ることは特に海外ではうまく生きぬくための鉄則でもあります。
まとめ
海外でデジタルマーケターになるためにはしっかり勉強をして、専門職を身につけ、フリーランスなどで経験と結果を出すことが求められます。
そして正規雇用されるには0から始めて最短で大体1年ほどかかるということを意識しておきましょう。勉強にはすこし量がありますが勉強すれば勉強するほど知識が増え引き出しも増えるので、それに経験が伴えば結果もついてくるので年収も上がりやすいです。
海外で年収は大体500万円くらいから1500万円くらいまでもらえ、本当に自分次第の面白い職業なのですが、海外マーケターにはそれなりの厳しさもあるのでそちらも考慮してから挑戦してみてください。