カナダ就職に必要なカバーレターの書き方を解説・サンプル付き

カナダ就職に必要なカバーレターの書き方を解説・サンプル付き

カバーレターは必ず必要ではないですが、大抵の企業や人事はカバーレターの提出を今でも求めています。カバーレターとはカナダで就職の際にレジュメ(履歴書)のサポートのような役割を持っています。意外と軽視されているこのカバーレターをどう書くかによって、面接まで、そして採用までのプロセスにて実は大きな影響を与えるので。

今回の記事では、カナダで現地就職した経験を活かし、良い印象のつけやすいカバーレターの書き方やコツを紹介していきます。

カバーレターとは?

カバーレターはカナダや海外で求人に応募する際、レジュメやCVと同時に提出するサポートレターで、4から5段落の自分のスキルやハイライト、経験など人事やマネージャーに参考として欲しい内容を売り込むレターです。

カバーレターの用途を簡単にまとめると、レジュメでは説明しきれない達成した内容や行ったこと、そして会社への興味や自分がその会社で何ができるかを書くことで、雇用者へアピールできる機会です

言い方を変えれば自分をうまく売り込むための手紙ということになります。 我々日本人からは馴染みのないカバーレター、書き方やフォーマット、コツなどを紹介していきます。

基本的にはカバーレターは応募毎に新しく書き直すことを求められています。

関連記事:レジュメの書き方

カバーレターを書く前の準備

カバーレターについて少し理解をしたところで、さっそく書き始めたいところではありますが、まずは書くための準備から始めていきましょう。1番大事なのは、コンテンツや情報を集めて書き出すことですね。以下の内容をあらかじめ用意しておくとカバーレター作成が楽になります。

その会社に興味を持った理由と何ができるか

まず初めにその会社に応募するにあたって、自分がなぜその会社に興味を持っているかと、どういった役割をこなせるかを考えましょう。

そのためには求人情報をまずよく読み、その会社が何を求めているか考えることから始まります。カナダでは基本即戦力を雇用することが通例です。つまり会社にとってプラスにならない人材であると判断された場合、次のステップに進むことすら難しいので、自分が会社でできそうなことを見ていきましょう。

スキルや経験

そしてそのリサーチをもとに、アピールできるスキルや経験について3つほど選ぶのが好ましいですね。レジュメでは一文でハイライトのみを紹介しているかと思いますが、カバーレターでは、関連性の高いハイライトについて詳細に書くことでスキルを見せつけることができます。

会社毎にカバーレターを書き直すのは、このスキルやハイライトを応募先にあった内容に書き換えることが必要なためです。

フォーマットの確認

カバーレターにはいくつかテンプレートがあり、調べればいくらでも出てきますが、書き始める前に、おうぼさきのホームページなどからフォーマットに指定があるか確認しましょう。

会社によっては、指定のフォームがある場合もありますし、内容指定のこともあります。これらを最初に確認しておくことで時間の無駄を省くこともできるので必ず行いましょう。

それではカバーレターの書き方について説明していきます。

カバーレターの書き方

カバーレター

1. ヘッダー/イントロ

まずはヘッダー部分を整えることから始めましょう。基本的には以下の内容が含まれていれば問題ないです:

  • 名前
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • 住所(Zip CodeのみでもOK)
  • 現在のポジション

多分こちらの型は1番ベーシックだと思いますが他にも様々な書き方があるので、自分の好きな形でいい思います。そしてカナダの就活は基本全部オンラインなのでメールアドレスやLinkedInなどはハイパーリンクにして載せておくと採用者が簡単にチェックできるのでおすすめです。

保存は必ずPDFで!

2. アテンション

実は上の例のTo whom it may concern、より会社名の採用者の名前を書くほうが正しいのですが誰かわからなければこれで問題ないです。他にもDear Hiring ManagerやDear Sir/Madamなどもありますね。

そして2段目に応募しているポジションとその会社についての興味がある旨を伝えましょう。例では省いています。

次に自分の経歴を1文くらいでまとめ、自分がなぜその会社で活躍できるかについて紹介しましょう。第一印象となる場所なので非常に重要です。

何年働いていたか、何が得意か、なぜ自分が優れているのか、このあたりをPRできると強いですね。

3. なぜ自分が適切か

この段落では、なぜ自分がこのポジションに適切なのかを簡潔に述べます。おすすめは相手の募集しているスキルを頭に持ってきて、自分はその分野にて優れています、会社ではこのような結果を残しています、という感じで自分の経験、経歴から始めるのが妥当でしょう。

大事なのは関連性です。

ちょっとしたヒントですがカナダやアメリカなどの英語圏では自分に自信がある人を好みます。つまり自分はこれができるからこのポジションでほかの人より優れているということを伝える必要があるのです。

これは面接や給料の上げ方にも直結していて、できるだけ我を主張自分を売ることも時には必要なのです。

4. 経験とそのポジションでできること

この段落では今までの過去の経験を主に書きます。ここではSEOスペシャリストのポジションの体で書いていますが、期間や結果、成績などを具体的で簡潔に書きましょう。

そして数字を使うとより効果的であり、売り上げを150%上げた。みたいな感じだと読んでいる側もわかりやすいですよね。

この段落では内容にこだわることはもちろん、読みやすさも大切になってきます。長文でダラダラ書くことは逆効果で必要最低限の分で無駄なくアピールしていきましょう。

ここでは箇条書きして見やすくするのもいいですね。

大切なことは、結果とどう達成したかをアピールすことです。

5. クローズ

最後はほぼテンプレでOKです。ここでは業界に対する熱意でもいいですし、自分のソフトスキル、関連性が低いがかなりアピールになるポイント(起業経験など)を書いても大丈夫です。

最後によんでくれたことへの感謝を示して終わりですね。

そしてSincerely,やBest Regards,などでまとめ上げるとカナダのカバーレターの完成です。

カバーレター チェックリスト

最後にカバーレターを書く時に使えるチェックリストです。書き終わった後にこちらと見比べてください。

  • 応募先の職種タイトルがあっているか
  • 正しい人に書けているか
  • イントロは掴みに適しているか
  • 自分をうまくアピールできているか
  • 文法や単語にミスはないか
  • 応募条件と自分のスキルや経験をうまくマッチさせられているか
  • 応募先の業界や会社についての熱意を伝えられているか
  • 数字などを使い具体的に自分の経験を紹介的でいるか
  • トーンはフォーマルか

まとめ

カバーレターは初めて書くとかなり大変で1枚目を完成させるのに1週間ほどかかります。というかかけてください。

聞こえはどうか、文法ミスはあるか、文の運びはスムーズか、いろいろチェックする場所があるので周りの人に読んでもらってアドバイスをもらってから会社へ提出していきましょう。

そしてIndeedで応募するとき等にちょっとしたテンプレートを作っておき、オリジナル感出すためにちょっとだけアレンジできるようにしておくといいと思います。

ChatGPTなどのAIを使用してカバーレターを書くことも良いですが、AIは少し言葉使いが機械っぽいことが多いのと、無難なことしか書けないので、詳細を記載してプロンプトを作ると少しはましになるかもしれませんね。

カナダで就職するのはかなり骨が折れ、実際就職難の時期だったために150社受けたりしましたがカバーレター1つうまく書いているだけで、かなり助けになるので何回も書いて試してみてください。

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