個人でカナダのタックスリターンする方法【2026年版・完全無料】
カナダでは日本と違い、仕事をしている方は自分で源泉徴収票を管理しCanada Revenue Agency(CRA)へ申告する義務があります。2月ごろになると雇用主から源泉徴収票、通称T4をもらい始め、2026年4月30日までに申請を終えなければなりません。
一般的な収入の方であれば、このタックスリターンでかなりの金額が戻ってくるケースがあります。フルタイムで1年間働いた人だと$500〜$3,000ほど返ってくることもあり、政府への申告だけでなく自分のためでもあるんです。
今回は初めてカナダでタックスリターンをする方へ、完全無料で自分でオンラインでできる方法を紹介します。
この記事で分かること
- 2025年度タックスリターンの期限と基本情報
- WealthSimple Taxを使った無料申請方法
- ワーホリ・留学生が知っておくべき注意点
- 必要書類と手順(T4、SIN、CRAアカウント)
- よくあるトラブルと解決方法
対象者: カナダで働いている・働いていたワーホリ、留学生、永住権保持者
注意!こちらの方法はワーホリでその年から働き始めた人には適用されないとの報告が出ています。学生ビザ、永住権保持者、あとからワーホリに切り替えた人方への案内となっています。
2026年タックスリターンの基本情報 申請期限は?
2026年4月30日が締め切りです。
ただし、自営業・フリーランスの方は2026年6月15日あたりまで申請可能です (ただし支払い期限は4月30日なので注意)。
期限を過ぎたらどうなる?
もし税金を支払う必要がある場合、未払い分の5%のペナルティ+毎月1%の追加ペナルティ(最大12ヶ月)がかかります。さらに、5月1日から毎日複利で利息が加算されます。
逆に、返金がある場合はペナルティはありませんが、申請が遅れると返金やベネフィット(GST/HSTクレジットなど)の受け取りも遅れます。
2025年の基礎控除額 (Basic Personal Amount)
2025年度の基礎控除額は**$15,705**です(2023年は$15,000でした)。つまり、年収$15,705までは連邦税がかかりませんでした。2026年も同じような金額帯になってくるかと思います。
ワーホリ・留学生が知っておくべき重要な注意点
ワーホリ1年目の方へ
重要: ワーホリでカナダに来て、その年から働き始めた方の中には、居住者(Resident)として申告できるか、非居住者(Non-Resident)として申告する必要があるかによって手続きが変わります。
居住者として認められる条件:
- カナダで賃貸契約を結んでいる
- カナダの銀行口座を開設している
- カナダに生活の拠点がある
この条件を満たしていれば、WealthSimple Taxなどのオンラインツールで自分で申請可能です。
非居住者として申告が必要な場合:
- カナダに滞在が短期間のみ
- 生活の拠点がカナダ外にある
この場合は、WealthSimple Taxでは対応できず、税理士に依頼するか、紙で申請する必要があります。
ほとんどのワーホリの方は「居住者」として認められるケースが多いので、安心して自分で申請できます。
留学生の方へ
留学生も基本的には「居住者」として申告します。学校に在籍している場合は、T2202(学費証明書)を学校から必ずもらってください。これを使うことで、Tuition Tax Credit(学費控除)が適用され、返金額が増えたり、将来の税金が減ったりします。
私は一番初めのタックスリターンでいろいろ重なり20万円以上返ってきました。
カナダのタックスリターンに必要なもの
- WealthSimpleのアカウント
- SIN(Social Insurance Number) マイナンバーみたいなもの
- CRAアカウント
- 各種源泉徴収票 T4など
留学生の場合、追加で必要なもの
- T2202(学費証明書) – 学校から入手
- T4A(奨学金や契約収入がある場合)
複数の仕事をしていた場合は?
2025年1月〜12月の間に複数の職場で働いていた場合、すべての職場からT4をもらう必要があります。途中で辞めた職場も忘れずに!
WealthSimple Taxとは?
WealthSimple Taxは、カナダ政府認定の完全無料タックスリターンソフトウェアです。
WealthSimple Taxの特徴
- 完全無料 – どんなに複雑な状況でも無料(他社は有料プランが多い)
- 日本語非対応だが操作は簡単 – 画面の指示に従うだけ
- CRA直結 – 入力した内容が自動でCRAに送信される
- Auto-fill機能 – CRAアカウントと連携すれば自動入力
手順はこちら↓

インストラクションに出てくる項目を1つ1つ埋めていくことで自動で政府にまで送ってくれるかなり使い勝手の良いサイトです。
まず初めにメールアドレス等を登録してアカウントを作成します。

アカウントを作成するとカナダのタックスリターンの申請を始めることができます。必要なものは先ほど説明した源泉徴収票T4とSIN(Social Insurance Number)です。もし仮にほかの仕事先があればそこからももらうようにしましょう。

必要なものがそろったらあとはオンラインフォームから入力をしていくだけで簡単に申請できちゃいます。
最後に簡単に手助けしてくれたお礼としてこちらの会社にチップをはらうこともできます。
会計士さん経由でない分かなりの金額が浮くはずなので、ぜひサポートしてあげてください。
ちなみにこちらのサイトから行った後日CanadaRevenueAgencyの方からメールが届き、税務署アカウント(CRA)へ登録することで、払いすぎた税金分の金額がはっきりとわかる上に払い戻しがされるので作りましょう。
小切手形式で届くようにもできますし、自動振り込みもできますので好きな方でどうぞ!
私は小切手のいくらか明確に紙に記載されている状態を見るのが好きなので毎回送ってもらっています。
CRAアカウントの作成方法
CRAアカウント(My Account)を作ると、申請状況の確認や過去の書類の閲覧ができます。
初めて申請する場合
初めてタックスリターンを申請する方は、まず申請を完了させる必要があります。
申請後、CRAからNotice of Assessment(NOA)という書類が届きます(メールまたは郵送)。
このNOAに記載されている情報を使って、CRAアカウントに登録できます。
CRAアカウント登録手順
- CRA My Accountにアクセス
- 「Register」をクリック
- SINとNOAの情報を入力
- 2段階認証(Multi-Factor Authentication)を設定
注意: 2025年から、CRAアカウントには2段階認証が必須になっています。
よくある質問(FAQ)
ここではカナダに長く住んでるとよく聞く質問集をまとめてみました。
Q1. T4が2月末になっても届きません。どうすればいいですか?
A: まずは雇用主に連絡してください。それでも届かない場合、3月15日以降にCRA My Accountの「Tax Information Slips」セクションを確認してください。CRAに雇用主から提出されたT4が表示されます。
それでも見つからない場合は、最後の給与明細を使って推定収入を計算し、4月30日までに申請してください。後で正式なT4が届いたら、「Change My Return」機能で修正できます。
Q2. 英語が苦手ですが、自分でできますか?
A: WealthSimple Taxは英語のみですが、画面の指示がシンプルで、T4に書かれている数字をそのまま入力するだけなので、Google翻訳を併用すれば十分対応できます。不安な場合は、日本人の友人と一緒にやるのもおすすめです。
Q3. すでにカナダを出国していますが、タックスリターンはできますか?
A: はい、できます。カナダを出国した年は「非居住者」として申請する必要があります。この場合、WealthSimple Taxでは対応できないことが多いので、紙で申請するか、税理士に依頼することをおすすめします。
Q4. いくら返ってきますか?
A: 収入や控除によって異なりますが、フルタイムで1年間働いた場合、$500〜$3,000程度返ってくることが多いです。これは、雇用主が毎月多めに税金を天引きしているためです。
Q5. 間違えて申請してしまいました。修正できますか?
A: はい、できます。まずCRAから「Notice of Assessment(NOA)」が届くのを待ちます。その後、CRA My Accountの「Change My Return」機能、またはWealthSimple Taxの「ReFILE」機能を使って修正できます。
Q6. GST/HSTクレジットって何ですか?
A: 低所得者向けの返金制度です。19歳以上のカナダ居住者で、一定の所得以下の方が対象です。タックスリターンを申請すると自動的に判定され、該当する場合は3ヶ月ごとに返金が振り込まれます。
よくあるトラブルと解決方法
トラブル1: WealthSimple Taxでエラーが出る
原因: 入力漏れや数字のミス
解決方法:
すべての必須項目(赤い*マーク)が入力されているか確認
T4の数字を再確認(特にBox 14, 16, 18, 22)
SINが正しいか確認
トラブル2: CRAから連絡が来ない
原因: 申請が混雑している、または審査中
解決方法:
オンライン申請の場合、通常8営業日程度かかります
CRA My Accountで「Overview」を確認
4週間以上経っても連絡がない場合は、CRAに電話(1-800-959-8281)
トラブル3: 返金額が予想より少ない
原因: 控除やクレジットの申請漏れ
解決方法:
T2202(学費)を入力したか確認
家賃控除(対象州のみ)を入力したか確認
医療費控除(高額の場合)を入力したか確認
NOAが届いたら「Change My Return」で追加申請可能
税理士に依頼すべきケースは?
以下に該当する場合は、自分で申請するのではなく、税理士に依頼することをおすすめします:
- 非居住者として申告が必要な場合 – 特にワーホリ1年目で居住者判定が曖昧な場合
- 自営業・フリーランス収入がある場合 – T4ではなくT4Aや別の申告が必要
- 賃貸収入がある場合 – 不動産所得の申告が必要
- 海外資産を持っている場合 – T1135フォームの提出が必要
- 複雑な投資収益がある場合 – 株式、暗号資産など
税理士に依頼すると$100〜$300程度かかりますが、複雑なケースでは間違いを防げるメリットがあります。
まとめ: タックスリターンは思ったより簡単!
カナダのタックスリターンは、初めての時は不安かもしれませんが、WealthSimple Taxを使えば完全無料で、30分〜1時間程度で完了します。
やることリスト:
- T4を雇用主から受け取る(2月末まで)
- WealthSimple Taxでアカウント作成
- T4の情報を入力
- 控除・クレジットを入力(該当する場合)
- 確認してCRAに送信
- 返金を待つ(Direct Depositなら8営業日程度)
返ってきたお金は、カナダ生活をもっと楽しむために使いましょう!
不安な場合は税理士に依頼するのも一つの選択肢ですが、ほとんどのワーホリ・留学生の方は自分で十分対応できます。
2026年4月30日の期限を忘れずに!