【CELPIP対策】CELPIPのスコアを今すぐにでも伸ばしたい方必見
CELPIPはカナダの永住権や市民権を獲得する際に使われる英語テストの一つですが、IELTSに比べてかなり簡単で安めで、毎日テストが行われるのでおすすめです。しかしIELTSとはまたちょっと違う上にユニークな形式なためある程度対策を講じる必要があります。
CELPIPとIELTS どっちが簡単?
個人的な見解で言うとCELPIP一択です。もちろんカナダの永住権狙いの方しか受ける必要はありませんが、理由は
- 明日にでも受けることができる
- 金額が10%ほど安い
- リーディングとリスニングの問題は選択形式
- 難易度がそもそも低い
- テストの結果も数日で返ってくる
などなどかなり甘めに設定されている上に、いつでも受けれて結果も3,5日で返ってくるという有能さです。
IELTSとの違いは?
それ以外にもIELTSとはかなり違いがあります。
IELTSは科目ごとに少し休憩できることに比べて、CELPIPは一息ですべてやりきらなければいけません。つまりリスニングのみ、みんなと同タイミングで初め、そのあとはスピーキングまでぶっ通しで終わったものから帰って良し形式です(笑)
早い人であれば2‐3時間で終えれます。
他にはテストセンターで受けるものの、1人1人隣が見れないように囲いがしてあり、ヘッドフォンを使ってリスニングできるのがすごく楽です。一人の空間で黙々とできるのはすごくありがたいことですね。
そしてパソコンを使ってライティングも行われるのでスペルミスは赤い波線がでます(笑)
IELTSに比べてかなりカジュアルなので周りに人がいると集中できない私のような方にとってかなりありがたい設定となっています。
そしてスコア形式もすこし違いIELTSは9まで0.5ポイント刻みですが、CELPIPは12まで1ずつ刻んだスコアになります。
最低オール9が狙えれば永住権がかなり楽になるのでしっかりと狙っていきましょう。判定があやふやなところもあるもののカナダに数年住んでいれば狙えない数字でもないのでしっかりと対策したらばっちりです。
CELPIP対策
対策を聞くのであればやはりどれだけ取れたか気になりますよね。過去に2回受けたのですが私のCELPIPのスコアは
- Reading 11
- Listening 10
- Writing 9
- Speaking 10 です。
ちなみに1回目は数年ぶりのテストだったので、テストの雰囲気、問題の形式やスコアの塩梅をチェックするためにほぼノー勉で受けてListening8以外すべて9でした。初めから全部9取れると思っていなかったので2回に分けて対策を練ることにしました。
CELPIPは初見殺しが多いので皆さんは私の経験を使っていただいて1回で9を狙っていただくことがベストかなと思います。
今回立てた対策で3日しか勉強する時間が取れなかったものの上記のスコアを取れたので、時間をかければ誰でもとれるようになるのではないかなと思います。それでは種目別CELPIPの対策を紹介していきます。
Reading
リーディングは約50分ほどで終わるテストになっていて1セクション10分の時間制限付きで各セクション10問あります。
メール問題
最初のセクションはメールの読み取りと、返信メールの穴埋め問題になります。
問題は時間をかけずに10秒くらいで見る程度でオッケーです。そのあとにメールを読みましょう。
1セクション当たり10分しかないのでリーディング自体には2,3分で終わらせたいですね。読み終わったら内容通り、4択から1番正しい答えを選びましょう。ここはかなり簡単なので1つも落とさないようにしてください。
言い換えが多いので注意が必要です。そして返信の穴埋めも内容を理解して論理的な答えを持ってくればいいので簡単ですね。4択問題ですが実質2択ぐらいのクオリティですので、迷わず選ぶことが大切です。
大切なスキルは読むスピードの速さと、正確にメールの意図が読み取れるかです。
IELTSに比べて英語圏に住むために必要なスキルをチェックされます。
広告問題
2セクション目は広告を見ながらメールの穴埋めをしていく問題です。基本的にはビジネス系の広告を見てこれを買いたいんだけど、こういう理由でこっちにもしたいです、のようなButなどの逆説に気を付けながら文脈に沿って選んでいく問題です。
英語自体はすごく簡単なのですが、個人的に1番厄介なところは、どれでも当てはまるじゃんっていう場面がいくつか現れます。ですので文脈、書き手の意図を意識しながら解いていきましょう。
こちらのセクションは広告を見ながら早速上から順番に埋め始めて問題ないです。特に先に読む必要はありません。必要なのはButやnotなどの文脈をしっかり見ることと、考えすぎず時間管理だけしっかりすることです。
要約問題
3セクション目は一つの記事でどの要約がどの段落A、段落B、Not Given、にあてはまるか選びます。
私のおすすめの方法はそのページが開いた途端、段落Aを読み、あてはまる要約文すべてを埋めてしまいます。そして次はB,Cとやっていき当てはまっていないところはNot Givenという形です。
Not Givenが出てくる時はたいてい似たような情報をまとめつつも余計な情報や全く出てきていない情報が含まれているので割と簡単に見つけることができます。
記事の内容は様々ですが、比較的どうでもいい一般的な内容であることが多いので、生物学や天文学などの話題が出た場合もそこまで深く掘り下げないので読みやすいです。
パッセージ
残りの2セクションは他の英語テストでも出てくる記事と著者の意見を読み取る問題です。CELPIPはそこに読者の感想メールの穴埋め問題が加わりますので、問題を解くために読むのではなく、内容を理解するために読むという風に切り替えてください。
CELPIPのリーディングで手こずる人の特徴として答えを探して読むことにあります。私も家で5セットくらい解いてみたのですが、何も意識せず内容をすべて理解しようと読んでいる方が点数が高かったです。
始まったらまずは問題を見てどういった内容かある程度頭に入れてから記事を読み始めましょう。記事自体はかなり簡単なのですが、言い換えがあまりにも多いので注意が必要です。そして記事は数名の意見を紹介することが多いので、だれが何を言ったかなどを意識して読みましょう。
大切なのはイメージを掴むことです。ただ読むだけではなくその記事の背景、問題など考えながら読むことでかなり楽に進めることができます。
リーディングの問題のほとんどは簡単な英語で書かれている一方、求められているのは英語を使って情報をどれだけ処理で来ているかです。つまり英語がわかるだけでは高得点は狙いずらいので、英語のテストというよりかは、内容に注意して読むことを意識してください。
Listening
リスニングに限らずCELPIPすべての科目を公式のサイトでテスト問題を2つ受けることができるのでまず受けてみることをおすすめします。
リスニングはテスト問題と実際のテストでは少し問題数が違うので集中力を切らさないようにしてください。
テストセンターでは紙とペンが配られるのでリスニング中にはしっかり活用してください。最初の10問ほどは2人の話者が何かについての問い合わせや愚痴、感想などについて話していて、1分ごとくらいで切られているのでかなり簡単です。ここはサクッとノーミスで行きましょう。
少しだけ注意があるとするとリスニングの問題は、コンテンツの後に音声のみで聞かれます。ですので答えを探そうとしないことです。
ニュース問題
2,3分のニュース問題です。内容はテストによって様々ですが、レポーターやニュースキャスターが何かしらのニュースを読むので全体像を把握しながら聞いてみてください。
ノートをとるタイミングは必ず出てくる詳細についてのみで問題ないです。日付や時間、種類など怪しいところはノートを取りましょう。
スピードはかなりゆっくり目なのですが長いので集中力との戦いになりそうです。こちらも同じくどれだけ情報を処理できているかをみられます。ので答えを探すのではなく内容を1から10まで理解していれば問題なく解けるでしょう。
私は高校くらいから一切ノートを取らずに生きてきたので、残念ながらノートの取り方はアドバイスできませんが、強いて言うなら全部をメモらない、ですね。
3人話者の動画
CELPIPではリスニングテストの中に動画の中の会話を見て聞いてその人たちの考えや、気持ちについて問題が作られます。たいていコンテンツはビジネス系です。何か問題があってそれについてディスカッションをしています。
まず初めにA,B,Cと左から順に紙に書いてください。そして誰が何を言ったかその記号の下にメモを取るとかなり楽になります。問題はただの内容を聞かれるだけではなく、その人たちの考え方や次取るであろう行動についての考察が含まれているので100%理解するつもりで聞きましょう。
2,3分と少し内容は長いものの出てくる単語は簡単なのでしっかりメモを取りながら進めると問題はなさそうです。
オピニオン
個人的にはここが一番厄介でした。構成はシンプルで読み手がまず問題背景について紹介します。そのあと3人くらいの専門家たちによる意見を紹介するのですが、面倒なのは誰が何を言ったかを問題で出されることです。
しかもトピックは環境や、教育など少し面倒な内容なのでかなり手こずるかと思います。
個々の対策も前と同じく、だれが何を言ったかをノートに取ることでかなり有利に進めることができます。ただ2,3分くらい音声が続くのでノートに気を取られている暇はありません。1ワードなどでメモして自分がわかるようにしましょう。
後、問題では言い換えが多いので決して単語を聞き取ろうとしないでください。内容へ意識!
CELPIPのリスニングの後半は長めの音声が多いので、完全に内容を把握して聞き取る練習が必要です。IELTSは問題もわかっていますがCELPIPでは問題は後から出されるので、英語のネイティブ力、活用力を評価されます。
理想は2,3分の音声をメモを取らずにすべて内容理解、覚えることができることなので、そのあたりを意識しながら練習問題に取り組んでみてください。
公式の練習問題もありますがYouTubeなどでCELPIP Listening Testなどと調べて受けるのもおすすめです。テストを受ける予定の方は1日1個受けてみましょう。
Writing
ライティングはIELTSに比べて難易度が低いのですが時間が30分ずつしかないのでアイデアをまとめてさっさと書かなければいけません。
メール
1つ目のライティング問題はメールです。トピックは割と様々ですが、仕事関係のメールが多いのである程度フォーマルに書ける練習をしておきましょう。
二回テストを受けてみましたが正直言って何がポイントにつながるかはランダムな気がします。なぜなら一回目はすごく無難な文法ミスがなく簡単な単語だけを使ったメールを作成して9だったので、2回目はもう少しフォーマルで、難しめの単語、表現、文法を混ぜてみたのですが、9だったので何とも言えません(笑)
もしCELPIPが求めているのが英語力だけでなくて構成力やコンテンツだとすると、練習は様々なメールを書くことです。会社のマネージャー、クレームメール、返品メール、他社への勧誘メールなど友達に書くようなメールではなくて、目上の方に書くメールですね。
おすすめの勉強法はChatGPTを使って様々なトピックを出してもらい、評価をもらうやり方ですね。20分で考えて書ける練習をしておきましょう。
調査レスポンス
2つ目の課題は、あなたは今市役所で働いています、などのある設定を与えられて、会社から問題提起そしてそれを改善するための方法で2択を迫られます。
そのうちの一つを選んでなぜそれが適しているかを書く練習です。ここはたぶんある程度テンプレがあります。
初めの段落は調査に対する意見と前向きな考え方を述べ、今から述べる理由でこちらを選びます。と書きます。
つまり採点者が見ているのは、どう順序良く理由を伝えられるかです。Firstly, secondly, besides, Furthermoreなど追加していく方法をとるのが無難でした。
そして2つ目の段落はその選択肢を選んだ理由について、3つ目の段落はもう一つの選択肢と比べてその違いについて書くことである程度点数は狙えるかと思います。
最後の段落は、今言ったことを踏まえてこちらの選択肢が最適だと思います、この考えが助けになるといいですね。みたいな締め方をすれば9は固いでしょう。
文法ミスはしない方がもちろんいいので文法だけはしっかりマスターしておきましょう。
必要なスキルは、時間以内に考えをまとめて書く能力、ナチュラルなコンテンツ力、文法、そしてニュアンスなどを意識して単語や副詞を選択できることです。
Speaking
これが1番初見殺しです。なにせパソコンに向かってぼそぼそとした声で話すことを強いられるからです。そして問題がとりあえず雑い。
例えば、あなたは一児の親で、明日は子供の初登校日です。アドバイスをあげてください、という変わった問題が多いです。しかも考える時間は30秒から1分、そして30秒ほど話し切らなければいけません。これは日本語でも正直難しいです。
CELPIPのスピーキングは今まで受けたどのテストよりも難しいと思いました。しかしその分採点は英語力だけではなく他のところにも向いていると思われます。
1つわかっているのはスピーキングすべての課題は時間をしっかり使い切ってまとめることができるかと、意図を理解しているかで採点されると思います。あまり難しい単語や文法を使わなくても8や9は取れる印象です。
そして問題は大きく分けて、アドバイス、説得、絵の内容を伝える、不思議なものを言語化にする、この4つです。
これらの問題には意図が隠されています。そして高得点のトリガーとなる単語や、言葉があるのでそのあたりに意識してみてください。
ちなみにスピーキングスキルはライティングで上げることができますので気になった方はこちらの記事を読んでみてください。
アドバイス
アドバイスは最初の数問です。大体1分で考えて30秒ー1分話す時間があります。
ただただ考えを述べるのではなくて、具体的にこうしたほうがいいよ、と話すことに高得点が期待されます。例を持ち出すのもいいですね。ただ注意が必要なのは I(私は)を使いすぎないことです。入り方、つなげ方を意識しながら話しましょう。そして実際ならどう会話を終わらせるかも考えなければいけません。
これは英語力でもあるのですが、トリガーはどれだけ演技できるか、具体的に助言できるかが鍵です。
どっちがいいか説得
例えば2つの本があって、値段や、内容などさまざまな比べる要素が含まれています。単にmore, betterなど比較級を使わせられる課題かと思いきや、どれだけ相手を説得できるかに採点がされています。
ただ単にこっちの方が、安くて、軽くて、だけではなく、こっちの方が軽いからこういう時に役立つよね。だからこっちにしなよという押し付け気味な説得をすることで点数が上がるかと思います。
トリガーはどれだけ説得力があるかです。ぜひConvinceさせてください。
絵の内容を説明
恐らく1番難しいのがこれです。
まず30秒間くらい絵を見せられます。そして30秒で何が起こっているかを伝えきらなければいけません。
大切なのはポジションを伝えること。Bottom corner, right, beside, above, on top, nearby, など 場所を表す英語を使って説明することが求められています。
おすすめの方法は、まず場所を表す言葉を使って、そこに何があるかすこし具体的に伝えます。例えば
This picture depicts the scene of a dance floor with many children and their parents spending time together. At the top right corner, there is a guy dancing with his son by the wall in his black sweater and teaching his son how to dance by showing the move.
こんな感じで説明すると1文で2,3の特徴を説明できます。
トリガーは位置関係と内容を伝えきれているかです。
そして次の問題は同じ写真でこの数分後に何が起こるか、について話さなければいけません。
ここで求められているのは未来に何が起こるであろうかという表現を使えるかです。難しい単語や文法は入りません。
Potentially, likely, possibly, may, could, will などを積極的に使えばオッケーです。
トリガーは言い切ることではなく、起こる可能性がありますという表現を組み込むことです。
不思議な絵を伝える
これが最後の問題になりますが、とりあえず意味の分からない絵を見せられます。これを電話で友達に伝えなければいけません。
ここの対策はとりあえず、もし自分が本当に目の前でそれをみたらどのように説明するかを考えてみましょう。難しく話そうとせずに、伝えようと話すことが大切です。
色や、形、どんな感じか、例えを持ち出すことも大事です。相手に理解させることをここでは求められています。
トリガーは目が見えない人に伝えるならどうするか考えて話してみれば点数は取れると思います。
まとめ
とりあえず英語力というよりかはどれだけ英語を使えるかをみられているテストです。ですので内容自体はIeltsより簡単です。その分考える力も求められるのでテスト形式に慣れておく必要があります。
公式のサイトで2つまで模試を受けれるのでとりあえず受けて、どう攻略するかを考えながら解いてみてください。おそらく英語自体は難しくないはず。
できるだけ練習を積むために、YouTubeやGoogleなどでCELPIP Reading Test,やListening Testなどと調べるとたくさん無料のテストが出てくるので様々なパターンを試せます。
リーディングやライティングも調べればある程度テンプレートが出てくるのでそれも抑えておきましょう。
そしてCELPIPやIELTSはビジネスです。低めに点数をつけて何回も受けさせようとするのは普通です。しかしSpeakingやWritingは個人によって差があるのでテストスコアに納得がいかなければ再評価を申請することでたいていの場合は1‐2は上がるでしょう。
スコアが上がれば申請費も返ってきますしおすすめです。
英語力以上にどのように表現できるかなど英語応用力が試されるテスト、個人的にはIELTSより簡単で安くて速いのでおすすめです。永住権狙いの方はぜひ受けてみてください。
英語力自体を上げたい方はこちらで、私が英語力を上げた勉強方法についての記事があるので参考にしてみてください。