カナダに住む20のメリット・デメリット
カナダは長年留学先としてや移民先として注目を集めてきていますが、本当にカナダが自分にとって住むのに適しているか、メリットは、デメリットはなんでしょうか。金谷が年住んでいる私が思う、カナダに住むうえでのメリットとデメリット20選をこちらの記事で紹介していきます。
カナダ移住を考えている方は参考にしてみてください。
カナダに住むメリット 10選
1. 生活の質がいい
まず初めにカナダは生活の水準がかなり高いです。ご飯もあれば水、電気に不自由しなく割と何でも手に入ります。そして各種サポートや助成金もそろっているので生活の質がいい。これは他の海外の国ではあまりないことです。
公共トイレや、レストランで水にお金がかかったり不便な国の方が世の中には多いです。
日本から来た我々からすると当たり前かと思うかもしれませんが、実はそうでない国の方が多いので、カナダはかなり住みやすい部類に入ります。
そして労働環境もよく、一人一人のライフバランスを一番に考えてくれるので、働かされ続けることも有休がとれないなんてこともありません。(あとユニオンが結構簡単に動いてくれるのも大きい。。。)
カナダは世界一の移民国家なので色々な食べ物や食材が手に入ります。ヨーロッパやアメリカなどにも長く滞在していましたが、カナダが一番日本食の揃いがよく、お金はかかるかもしれませんが、手に入らないものはほぼないです。
世界で一番住みやすい国の一つとして長年名前が挙がっているカナダ、安全に健康に暮らせる。これが大きいです。
2. 仕事の機会が多い
カナダはまだまだ経済が発展しつつあり、移民を多く受け入れるために毎年何10万もの仕事が増えていっています。
日本のようにすべてが整っているわけではない分、様々な仕事が細分化されて職種も多いので働く気さえあれば、だれでも働けるのは移民から見てみるとすごく魅力的な国です。
人気な仕事を選ぼうとすると倍率は日本の比ではなくなってきますが仕事の数自体はおおいので仕事は探せばとりあえず見つかるといった感じです。
3. 綺麗な自然と空気
皆さんの想像通りカナダは大自然であふれかえっています。バンクーバーやトロントの都市部に住んでいる方でもある程度自然と触れ合え、すこし街から出てみるとカナダは開拓されていない土地の方が多いくらいです。
ハイキングやキャンプをして自然に囲まれるのもいいですね。
綺麗な山や、湖そして透き通った空気。自然は人の心を豊かにすることもあってか、カナダに住んでいる人はどこか幸せに見えるのでしょうか。
アウトドア好きにはもってこいの国ですね。
4. 医療が無料
カナダは実は医療が無料です。歯医者などは国の保険の適用外となっていますが、通常のけがや病気、手術に至るまで全てが無料なのは大きいですね。
何が保険でカバーされているかは州の保険等で少し変わるので、Coverageを調べてみてください。会社に入っていればその上、眼科や歯医者など様々な保険が付与されることも多いので、医療にはあまりお金はかかりません。
そして医療自体のレベルもなかなか高いのはいいですね。
5. 移民や留学生にやさしい
カナダは国民のほとんどが移民で構成されている国です。マイノリティとして悪い扱いを受けないという点は、我々日本人には普段はなじみのない話かもしれませんが、ヨーロッパやアメリカなどに出ると普通に差別を受けます。
その点カナダはアジア人や白人、黒人など様々な人種の方が住んでいて、留学生の人口も多いのでかなり受け入れられやすいという印象があります。
英語もできないことは確かにいいことではありませんが、カナダでは英語ができない人でも普通に暮らせるくらいの街です。
6. 様々な文化や料理
カナダは移民国家なため世界中の文化や料理が集まっています。バンクーバーで言えば、日本のお祭りイベントがあったり、イタリアデー、中国の祝日など1つの国では体験できないカルチャーを一気に経験することができます。
普段あまり触れないアフリカの文化祭なども各都市で開かれたりと、カナダに住みつつも自国の文化を大切にできる環境があります。
そして文化といえばもちろん料理。カナダに住んでいるだけで世界中の料理が食べられます。日本では珍しいウクライナ料理、レバノン料理などたまに見かけるほどあるのでグルメにもぴったりでしょう。
7. 治安
カナダは世界でも安全な国として知られています。日本やのように夜中に一人で歩ける国は結構少ないのですが、統計的に見るとカナダも日本ほどではないにしろ安全な国です。
ただし夜のダウンタウンや行ってはいけない場所ではそれなりに犯罪率が高く、取り上げられていないものをみればほぼ毎日何かしらあるみたいです。
あまり考え方はよくありませんが東京で事件があっても相当近くない限り他人事ですが、バンクーバーで起こると一気に緊張感が増します。人口密度の低さから自分の番になる可能性が気持ち高い感じですね。
日本よりは犯罪に巻き込まれやすいのは確かなので、カナダといえど気を付けること、簡単に人を信用しないなど身の守り方は知っておきましょう。
8. アメリカに近い
カナダに住む中で一番のメリットはアメリカに近いことかもしれません。ロスやNY、シアトルなど簡単に旅行できます。ではアメリカに住めばいいやん。と思われるかもしれませんが、犯罪数や差別、英語の壁など、アメリカに住むためにはカナダより高い壁があります。
そして今のビジネスや経済はアメリカが作る流れ、新しい情報や技術なのが早めに実装されるのはやはりアメリカや近い国なので、学べることも多いです。
9. 永住しやすい
カナダは経済を中心に考えた結果での移民政策ですので、他の国と比べると割と簡単に永住権が手に入ります。
基本的には大学を卒業していて、英語ができて、日本、カナダで1年くらい働いていれば、たいていの方は取れるようになっています。
他の国から見るとカナダの永住権はGive Awayと呼ばれるほど難易度が低いです。
ただコロナ明け以降、永住権に対するハードルが上がってきているので、今までは要らなかった綿密な計画が必要になってきています。
10. 給与が比較的高い
日本に比べるとの話です。30代で1000万円稼いでいる人は割と多いです。20代1000万円ですら10人に1人くらいはいる印象です。その分物価も高いですが。。
それでも普通の暮らしをしていれば日本より貯金もできますしお金の出入りも多いので安定した生活ができます。
世界的に見るとにカナダの給与はまだまだ少ない方で、アメリカで同じ仕事をするならば求人を見ている感じ2倍ほどもらえることもあります。
カナダに住むデメリット 10選
1. 家が高い
カナダ全域でもほかの国と比べると割と高いのですが、特にバンクーバー、トロントは世界でもTOPクラスで家賃や土地が高く、一説ではバンクーバーで一軒家を買うとなると年収3000万円で30年働いてようやく買えるのだとか(笑)
これを見て驚く方は多いでしょうが、バンクーバートロントに住む人にとって、まぁなんとなく想像できる範囲だと思います(笑)
家賃もこちらの私の超リアルな一か月の出費の記事で紹介した通りワンルームが大体月20万円近くします。
2. 病院の対応が本当に遅い
確かにメリットの一つで基本医療は無料だと紹介しましたが、遅い。すべてが遅すぎます。
普通にいけば門前払い、数か月後の検査、ファミリードクターの推薦が必要はあたりまえ。何度か救急病棟へ付き添いでいったことがありますが、腹痛やアレルギーの症状などでもだえ苦しんでいる患者に対して3時間待たせるなど普通にあります。
5時間放置された知り合いもいるくらいです。カナダは軽く医療崩壊しています。長く住むのであればファミリードクターは必ず見つけることと、簡単に病気にならないように自己管理をしっかりしましょう。
3. 寒い
カナダはイメージ通り冬が少し寒いです。バンクーバーやビクトリアなど太平洋よりは寒くないのですが、カルガリーやトロント、ケベックなどでは冬は氷点下30度などたまにあるくらい寒いです。
現地の寒さに対応したジャケットを買っておけば問題はないのですが、寒がりな人はたくさんヒートテックを持ってくるべきですね。
4. 退屈
カナダは少し退屈な国です。初めてカナダに来る方の90%は語学留学生で、午前中だけの授業、午後は毎日遊びの生活だと思いますが、働き始めて2,3年住むと退屈さが目に見えてきます。
基本語学留学で知り合った友達は1年後にはいませんし、気づけばインターナショナルの学生は大体帰国しています。
そして日本のようにラウンドワンやカラオケ、飲食店が充実しているわけではなく、できることが限られてくるので、カナダに住むのであればどのように自分を楽しませるかを考える必要があります。
カナダ人の週末テンプレは、ビーチ、ハイキング、飲みに行く、これを何年も繰り返すとなると日本人からするとかなり厳しいですね(笑)
恵まれすぎてるというのも考えようです。
5. 物価が高い
こちらの記事で紹介した通り、カナダの物価は日本の物価に比べてかなり高いです。そして毎年上がっているのも納得がいきません(笑)
外食も高ければ服や消耗品も高い、仕事がなければどうしようもない国です。
もし語学留学のように短期間仕事をせずに住むのであれば、必要以上の資金を用意しておく必要があります。
6. 移民嫌いもいる
カナダの9割の人口は元移民です。白人もアジア系も黒人ももとは全員移民。カナダは先住民の土地だったのですが奪い取られた過去があります。
しかし何世代にわたって住むことで自分たちが純粋なカナダ人だと思い込み移民のせいで、自分たちの土地がなくなっていくという輩はちらほらいます。こればかりはしょうがないし気持ちもわからなくはない、日本でもその風土はあります。
移民反対の人ははっきり言うとめちゃくちゃ多いですし、私も移民が増えて環境や文化が変わるのであれば大反対です。でもそういう移民はある程度どの国の人たちか決まっていますので、日本の方に暴言を吐いてくるような人はあまりいないと思います。
もし白人至上主義みたいな人に出会えば、そういう人たちとはできるだけ接点を持たないようにしましょう。
7. 飛行機のチケットが高い
アメリカに行くのはどこよりも安く行けるかもしれません。
しかしアメリカ以外に行くチケットは全てが割高となっています。その大きな理由はカナダにLLCのような価格が安いエアラインがないからです。
特にアジアやヨーロッパに行くときは日本からのフライトと比べてかなり高くなっています。ただ嬉しいことにZipAirがバンクーバー日本間で運行を開始したおかげで日本には安く帰れるようになりましたね。
8. 車なしでは生きていけない
カナダは山の中に点々と街を置いた国だと思ってください。トロントやケベックの都市部は最近では割と便利になってきていますが、カナダは日本ほど公共交通機関が発展していないため、違う町への移動がかなり厳しいです。
そしてカナダのきれいな自然、湖が見れる辺りはバスすら通っていないので車なしでは遠出ができないのが難点です。
日本であれば都道府県間を簡単に移動できるのですがカナダではそれができません。
こちらの記事でバンクーバーで車なしで行けるお勧めスポットについて紹介しています。
9. 期待しすぎない
日本では美味しいごはん、いいサービスは受けれて当たり前だと思っている方も多いでしょうが、カナダではそれらは当たり前ではありません。
美味しくないけど高いレストランもあるし、愛想の悪いサービスもいます。思ったようにいかないことの方が多い海外、実はこれが線引きにもなっていたりします。
海外で、「日本でならばこうなのに、、」と思うことが多い方はおそらく海外に住むのに向いていない方です。カナダの文化や現状を受け入れることがうまく生きるコツになります。
10. 日本との時差がひどい
カナダの日本との時差は一番遠いBC州で夏で17時間、冬で16時間あります。トロントに行けば3時間ほど近くなるのですがそれでもこの時差は日本の家族や友達と会話をするのが非常に困難です。
私はBC州、AL州での生活が長いので経験があるのですが、日本の仕事をしている方と話せる機会はカナダ時間の早朝か夜遅くかしかありません。
時差がほとんど変わらないオーストラリアと比べてカナダは家族と毎日連絡を取りたいという方にはすこし不便ですね。
カナダはかなり住みやすく、移民が集まる理由もわかります。あまり求めすぎなければある意味日本より住みやすいでしょう。しかし、我々日本人はかなり恵まれた生活をしていた上に、特にカナダに住む理由があるわけではない人が多い。海外に挑戦してみることは良いことですが、実は日本ってまだまだ素晴らしい国です。
カナダのメリット、デメリットを20個挙げてみましたが、これらを踏まえて自分に合っているかを考えてみてもいいですね。ちなみに私はカナダでも問題なく住めるけど日本のご飯が恋しいのでたまには帰りたい組です。