なぜカナダワーホリが今就職の役に立つの?
カナダに限らずワーホリをする人口は年々増えていき、今では年間2万人以上の方が、世界にワーホリでわたっています。しかしワーホリをしようとしている方や、している方で日本に帰国を考えている者であれば一度は目にする、”ワーホリは意味ない”。果たして本当にそうなのでしょうか?今回は私が思う、ワーホリが現在どのように活躍できるかということを、実例とともに紹介していきます。
結論ファーストでいきますと、ワーホリはできるのであれば絶対にしておいて欲しいと思います。一回でもしてみたいと思えば、予算と時間が許す限りは最優先で行ってもいいくらいです。
人生の1、2年海外で過ごしたところで、キャリアにダメージなんて入りませんし、したいことをしての人生、仕事にためには生きていません。絶対に後悔するので迷っている方は今すぐ行動に移しましょう!
なんでカナダのワーホリって無駄って思われるの?
ワーホリが無意味、無駄という意見が多いので、私がざっと調べてみた中から、もっともな物をいくつかをここで紹介していきます。
「本当の仕事じゃない!」
ほとんどのワーホリ生は、カフェやレストラン、そしてファームなどの実際の仕事じゃない!キャリアに関係がない。責任から逃げているようにしか見えない。ただの長期休暇。
「周りの同期たちに遅れをとる」
ワーホリをしている間に、同期たちは新しいことを学んで、ハシゴ社会では先に進んでいる、帰ってきた頃にはまだ下の段。
「うちの会社には海外経験はいらない」
日本だけでビジネスをしているので、海外で働いて経験などうちにはいらない。
「献身的でない」
日本社会では何より献身的であるかが働く上で大切だ、スキルや語学は二の次。海外経験者は考え方が変わってしまい扱いづらい。
ワーホリが無駄という方の多くは、何も学べていないことに対する指摘であったり、ただ1年時間をいたずらに過ごしただけっていう理由が多いように感じました。実際彼らの言っていることもあながち間違いではなく、ただただ目的なしにワーホリをしてしまうと、そういった印象になるのかもしれません。
日本にいるときと変わらない生活スタイル、語学を学習していないなど、それはワーホリを有効的に活用しなかった場合のみです。確かにそれは長期休暇だと思います。それはそれでいいと思いますが。
しかし実際大抵の方は、ワーホリ中に海外の友達を作ったり、仕事をして有効的に活用しているので、ただ休暇目的で使う人の方が少ないでしょう。
ワーホリは人生の機転:国際人になるチャンス
先ほども言いましたが、ワーホリはできる人は絶対にした方がいい、というくらい私はおすすめしています。
年齢制限もあり日本からは30歳までしか行くことができません。もしあなたが大学卒であれば卒業時に22歳で、もう8年のチャンスしか残っていません。そして、日本のパスポート最強論、これなぜ最強か知っていますか?
日本のパスポートを持っていればビザなしでほぼ全ての国に旅行できる上に、英語圏以外の国、ヨーロッパの国々でもワーホリの対象になっているんですよ。これを使わない時点で、日本のパスポートを持って生まれた意味の8割は消失してしまいます。
人間は生まれるときと死ぬ時は一緒ですよね、その時に本当に海外に行かなくてよかったのか、それを考えるだけでももう利点しかないと思います。
では、なぜワーキングホリデーをした方がいいのか、キャリア、実用性の面から紹介していきます。
日本は国際感覚を養っている人が必要
ワーホリ先で日本人とずっと日本語を話して、仕事も何もしていなかった、などではない限りは、ワーホリはすごく効果的です。
先ほどの理由にあった”1年の欠席”など実際取るに足りません。
まず安心して欲しいのは、スポーツや言語でもない仕事のスキルなんて、ぶっちゃけた話、5年と10年でもほとんど差が出ません。差が出るとするとそれは個人の努力次第で、いってしまえば2年の経歴でも10年経歴ある人より仕事ができるなんて良くあります。
そして大抵のスキルは”その会社依存”なのです。つまりはその会社の業務はこなせるが、どこでも通用するわけではない、これが大きいです。
献身的である必要もありません。以前は終身雇用が多く、大企業に入ってしまえば安定でしたが、昨今の情勢では終身雇用は現実的ではありません。てことはその会社に限定したスキルだけを磨く必要もなければ、終身雇用を意識した就活もしなくていいのです。
あくまで個人的な意見ですが、日本もスキルベースの社会に入るものだと思います。海外の企業が発展を続けていく中で、今までの関係性だけで保たれてきた日本の社会は持たない、というのが私の見解です。だからこそ今ままでの、ワーホリが無駄な理由というのは、だんだん該当しなくなり、むしろ海外経験を求められているのかもしれません。
そもそも言語がメインではない。国際感覚が大切
ワーホリに行って言語をもちろん習うかと思います。そして大抵の方はペラペラまで行かずとも、必要最低限のコミュニケーションが取れるくらいにはなっているかと思います。
英語や他言語を就職活動に利用するのも手ではあります。実際英語を必要としている職種や仕事というのは、求人を見ても徐々に増えていっています。
しかし大切なのはそこではないのです。
一番大切なのは、海外に住んで、様々なバックグラウンドの方と交流して学んだ国際感覚。日本に住んでいるだけでは絶対につかめません。実際にマイノリティ、(外国人)として住んで、異文化の中で意見交流や考え方を交換してやっと手に入るのです。
国際感覚ってどういうものって思う方もいるでしょう。私たちは同じ人間でも、国によって、全く違います。一つの発言が災いになることも多いです。相手の文化を知らないと、会話ですら難しいこともあります。
例えば言語のコンテクストなどは当てはまりますね。日本人とカナダの人ではコミュニケーションの取り方に大きな違いがあります。フィードバックはダイレクトに伝えるのか、ぼやかしながら言うのか、これ全てひっくるめて国際感覚です。
例え日本の会社で働いていても、海外の方と交流する時は、お互いのことを理解しながら進めなければいけません。間違っても日本だから日本流にするなんて言ってはいけませんよね。
海外のカンファレンスなどに出た時にはどう対応しますか?欧米人やヨーロッパ人がいる会合で名指しにされるまで意見は言わない?意見は率直に出さない?それで本当に国際社会に生き残っていけますか?
これら国際感覚を学べることが、ワーホリの1番の魅力です。ワーホリって実際、理不尽であったり厳しいことも多く、洗礼を受ける方も多いです。だからこそ学べるのです。
日本が国際感覚を必要としている理由
そしてなぜこの国際感覚が日本の就職で必要なのでしょうか?
理由は超簡単です。それは日本が恵まれすぎており、日本国外に出て何か挑戦しようとするものが圧倒的に少ないからです。2024年の段階でパスポート保有率は17%程度です。
もし全ての企業が日系企業とのやり取りで回っていれば、いらないのかもしれません。しかし経済は各企業が世界と競い合って、協力しあってこそ成り立つのです。海外でよく言われることは、日本は国内での競い合いが多く、海外には出てきていない。これはいつか大きな損失につながる、と海外で経営をしている方がよく言います。
ですので海外経験の圧倒的に少ない日本では、近い将来海外経験がある人間を重宝するようになります。そうでなければ衰退する以外ありません。
ワーホリをすることによって、国際感覚が必ず身につくか、と言えばそんなこともありません。だからこそ大切に過ごしてそれを生かす必要があります。
ワーホリでキャリアアップ:実例
日本でカナダワーホリを実際にして、キャリアアップをすることができた方がいましたので、少しお話を聞いてきました。
Mさん(26歳)は大学卒業後、小さな会社の経理として働いており、毎日残業そして変化のない2年を過ごしたと言っていました。
2年経ったある日、ワーホリを決意され、トロントに1年間ワーホリをしました。ワーホリ先では数ヶ月語学学校に通い、その後現地のレストランやカフェで働いていたみたいです。
様々な国からの友達も多く、休日はよく出かけており、英語も堪能(TOEIC 900 )になったのだとか。
そしてこのワーホリ期間を終え日本に帰国後、転職エージェントなどを使用して、わずか2ヶ月で、商社の貿易事務で就職できたみたいです。
そして現在彼女は、日常的に英語を使ってクライアントと英語でメッセージをやりとりしたりと、以前の職場では経験することのない業務をたくさん任せられているみたいです。
最後に、どのように受かったのか聞いてみました。
彼女は、英語が話せるようになったことはもちろんアピールしたが、コミュニケーションや文化の部分において学んだことを、動機などに含めたと言いました。やはりその辺りが、採用担当に響いたのだろうと私は思いました。
ワーホリをとりあえずすればいい、とは思いません。ある程度の目的や努力、他国に住もうと思うことが大切です。それができるのであればワーホリはしたほうが必ずいい結果になると思います。