海外でマーケターになる前に絶対知っておくべきこと8選

海外でマーケターになる前に絶対知っておくべきこと8選

カナダのCoop留学をはじめ様々なメディア等で海外でデジタルマーケターなどを推進する動きがみられます。イーコマースやSaaS、Web3プロジェクトの増加でマーケターの価値はどんどん上がっていっている上に給料も悪くないので人気な職種ですが、海外でマーケターになるために知っていなければいけない厳しさや、後々つまずくキャリアパスについて8選紹介していきます。

私はカナダでCoop留学をした後にデジタルマーケティングで仕事を見つけて今では海外の現役マーケティングマネージャーなのですが、今から紹介することは私自身が気づいたことと、部下や他のマーケターたちが苦労しているところをまとめてみました。

海外マーケターの現実

1. 英語がまず何よりも大切

もちろん英語圏で仕事を見つけるのであれば英語は大切じゃんって思うかもしれませんが、営業の仕事とデザイナーの仕事では英語の質が全然違いますよね。話す聞く以上に説得させる術を身につけなければいけません。

同じくマーケティングでも思ったより人と話す機会があるので、自分の思っていること、相手の考えていることをニュアンスまで含めて正確に伝え聞き取る能力が必要不可欠です。

ここをこう変えたら印象がこう変わるよね、など超細かい指示や印象を伝えるのは実際かなり難しく英語というより言語化する能力が必要です。日本語でも難しい時がありますがそれを英語でしなければいけません。

そしてマーケターは時々、社長や、投資家たちに直に説明しなければなりません。その時に苦労するのはほかのマーケターと話すのと同じではなく、だれでもわかるように結果と次のプロセス等を理解させなければなりません。

というように英語力がほかの職種に比べて何倍も必要なのです。

2. スキルがすべて

これはおそらく海外で働くのであればどの職種でも同じことです。海外ではキャリア=スキルととらえる会社や人がものすごく多いです。

例えば日本では経験年数=キャリアの図式がありますね。歴が長いから出世する。年が上だから幹部になれる。

まぁ年齢を取ってから若者の新しいスキルに対応できなくなることを考えれば実はそこまで悪いことではありません。

しかし、海外ではスキルがあるから出世。スキルがあるから昇進が多いのです。もちろん経験年数のフィルターはあります。

実際に私の場合では現在の会社にて2‐3年の経験者募集のところでマーケティングスペシャリストとして入りましたが、その1年後には26歳ですがマーケティングマネージャー兼そのビジネス全体のマネージャーでもあります。26歳で部長に慣れたのはもちろん海外だからというのもありますが、それはマネージャーになるためにスキルを磨いたからだとも言えます。

3. 給料が業界や会社次第

これが1番の悩みです。マーケターという職種の性質上どこの会社やビジネスでも働くことができるのですが、給料は本当にピンキリです。

同じ仕事内容でも金額が倍ほど違うことが多々あります。基本は責任感や扱う金額の重さで変わってくるのだと思います。

カナダのマーケターの平均は500万円スタートくらいですが、多いところでは1000万超えることも珍しくなくアメリカのWeb3などの業界では2,3000万くらいならもらえたりとします。

4. キャリアパス

Coopなどでなんとかマーケターになれました。しかしそのあとを考えていない方が多いかと思います。

ただ働けてるだけでいいよという方であれば問題ないのですが、では給料上げたいとか新しい会社に移りたいという時意外と難しいのがマーケターです。

基本は皆さんマネージャー職になることを目標にしているかと思います。

流れ的にはAssociate – > Coordinator/Specialist – > Managerかなと思います。

マーケティングでマネージャーになるには結果はもちろん、業界の精通度、スキル、マネージメント能力が必要で、もしマーケティング全体のマネージャーになろうものならすべてについて熟知している必要があります。

SEO, SMM, Content Management, PPCだけではなくUX/UIやちょっとしたデヴェロップメント要素を知っていないとなることができません。かなり大変です。

5. 日本とマーケティングスタイルが違う

日本でマーケティングをしていた方はわかると思いますが、規模が違います。

日本は良くも悪くも身近なところで商売をする文化がありますが、海外の会社ではターゲットが世界中のところが多いです。

人は国や地域によって考え方も価値観も変わります。これを知っていなければどこにも雇ってもらえません。マーケターは国によってアプローチが違うことを知っています。

6. 数字と向き合わなければいけない

マーケターは文系が多い気がしますが実はしっかり理系向きの仕事です。データを取ってテストをして%を割り出すなどする必要があります。

ユーザーの行動分析など細かい数字と向き合わなければならないので、この時点である程度向き不向きがあります。と言ってもやっていたら慣れるぐらいのレベルなのでアレルギーではない限りは気にしなくていいかと思います。

7. 創造性が成功へのカギ

2020年を過ぎたあたりから情報のアクセスが簡単になり量も膨大になりました。つまり今までは経験や時間をかけて学んでいたものが簡単に見れる時代なのです。

基本自分が学んだことで世に出ているものは必ず他のマーケターもやっています。しかしあなたが競うのはそのマーケターたち。勝つためには自分独自の戦略を練る必要があります。

だから面白いということも言えますが、結果が見えるまでに時間がかかる上に研究結果がうまくいかないことの方が多いのもまた問題です。

少し私からアイデアを上げるとすれば、私は心理学をずっと勉強していたので色の使い方、言葉の運び方、人間の行動パターンなどを考慮してマーケティングをしています。

それ以外にもどうすればユーザーは喜んでくれるかあなたの今までの経験をすべて混ぜると新しい方法が見つかるかもしれませんね!

8. 勉強を毎日し続けることが大事

マーケティング事情は毎日のように変化します。昨日までのことは今日では通用しないときもあります。言葉を一つ変えるだけで売り上げが50%増えることだってあります。

仕事を見つけるためには最新の状態でいることはもちろんなのですが、働き始めてからも急速に変化するマーケティングの世界で生き残るためには毎日自分で学び続ける必要があります。

  • 最低1週間で20記事は読んで勉強
  • 年に2,3回はオンラインコースをとるのがいいでしょう。

セルフラーニングのできないマーケターに価値はありません。他の仕事をしている方がまだ役に立つでしょう。マーケティングはダイナミックかつ繊細で、常に成長しています。

競争率の高いこの世界でスキルが足りない人、情報が少ない人はすぐに解雇されるでしょう。

マーケティングは始めるのは簡単ですがそのあとが難しい職種です。

しかしやりがいはありますし、変化を楽しむこともできる、どこからでも働ける、業界に縛られないなど海外マーケターには様々な魅力があります。

これからもマーケティング需要は上がり続けおそらく20年代後半で一気に価値が上がるのでぜひ目指してみてください。

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