カナダ企業でマネージャー!会社からもらった評価を紹介
こちらのブログをよく読んでくれている方はご存知かもしれませんが、私はカナダの現地企業に就職して1年でマネージャーと若くに昇進したのですが、もちろん海外での経験が乏しいのでそれなりに苦労することも多いです。ある日HR、社長、そして直属の上司との面談がありダイレクトに評価をもらったので、どういうところを海外の会社は見ているかを公開していきます。海外でキャリアアップを考えている方は参考にしてみてください。
カナダ企業からの評価 ポジティブ編
1. セルフラーニング
すぐに評価されたのはセルフラーニングを行っていることに対してでした。マネージャー業は日本の会社やレストラン、カフェで10代の頃からしていたものの、まともにチームと働いたことがないため、自分のしないことへの知識があまりにも乏しかったのです。
そのために基本毎日仕事の1時間は勉強に費やすことにしています。マネージメントの仕方、ビジネスの流れ、サイトの作り方、サーバー管理、コーディング基礎など。
私の職業はマーケティングマネージャー兼プロジェクトマネージャーなので基本的には何でも知っていなければいけません。そのためにタスクをこなす力よりも状況やスキルを理解し、戦略を立てたりすることがメインの仕事なのですが、ぶっちゃけ20代半ばでするには荷が重い職業です。
任せられた仕事はとりあえずするだけなので、仕事をしながら自分で新しく物事を学んでいくことに対しての評価がとりあえずよかったです。
AIの発展で基本的な仕事は誰でもできるようになり、今まで10年かかったスキルも1年で身につけることもできます。その中で1番大切なのは自分で新たな価値を生み出していくことなので、日ごろから新しいことを学べる人間はどこに行っても通用します。
2. リーダーシップ
これはおそらく年齢と比べられての話だと思います。今までの職場でもみんなが年上のチームもあれば、いろんな人種がいるチームもまとめた経験があるのでそれがここで生きてきたということですかね。
私は高校生くらいまではリーダーシップのかけらもなかった人間なので、リーダーシップはあとから身につけることができるスキルということを証明しています。しかし持っている人は決して多くないので、できるだけ早い段階で身につけることで海外でも仕事をもらいやすくなりますね。
後はナルトやブリーチなどを読んで隊長の生き様に感化されてもいいですね(笑)
3. 分析とリサーチスキル
日本ではあまりスキル=キャリアという文化はありませんが、カナダやアメリカでは割とそれが普通です。私はデジタルマーケティングを主に行っていますが、はっきり言って頭がちょっと良ければだれでもできてしまうのが欠点のある職業です。
ハードスキルで今1番需要があるのはエンジニアだと思います。簡単に手を出すこともできないのでたいていの方は、マーケや営業、デザイン等に振り分けられると思うのですが、やはりそれらも長続きする職業ではない気もします。
ビジネスコラムなどを読んでいるとよく出てくるのが、コーディングなどを絶対に身につける教育を学校で行うべき、そしてそれ以外の仕事は全てAIに取られてしまうということです。まぁあながち間違いでもありませんが。
しかしその意見と同じく、リサーチしてマーケットを分析できるかが大きなカギとなると言われています。リサーチ力はソフトスキル、つまりは誰でもできることです。
でもこれを的確にできる人間はそう多くないのでこれもまた重宝されるスキルと評価されました。
カナダ企業からの評価 ネガティブ編
もちろんフィードバックはポジティブなだけではありません。ここから2つの改善ポイントも紹介します。
1. チームに甘すぎる
基本的に私はチームにできるまでの範囲しか仕事を与えませんし、特に厳しく言うこともありません。どちらかといえばのびのび働いてもらってクリエイティブに成果を出してもらえればそれでいいので何も言っていないのですが、やはりマネージャーをするのであればある程度威厳を見せなければいけないようです。
ここは少し価値観の違いかもしれませんが、もう少し厳しく接してほしいとのことで、好きに雇って、解雇することもできる権利をもらいました。
制限された状態で働くほうが創造力が出るという声もありますし、人を見て接し方を変えてもいいかもしれませんね。
後、時々フィードバックをあげていますが、基本はいいところを伸ばしているだけなので、長期的に見ると成長しづらいのかもしれません。
2. 細かいところまで気を配りすぎている
特に完璧主義者ではないのですが結構細部までこだわるくせがあります。例で言うと、言葉の使い方や背景のカラースキームなど、違和感を感じたときにはすこし掘り下げるのですが、それはマネージャーの仕事ではないのです。
そのために細部を求めて時間がかかってしまうことも多々あるので、それは早いペースで動くビジネスには向いていません。
極端に言うとマネージャーは頭を使いビジネスを作っていく人で、それ以外は細部までこだわって仕上げていくことに役割分担をしなければいけません。
マネージャーがすべてのタスクに細部まで目を向けるといつまでたっても仕事が終わらないのである程度は部下に任せなければいけないとのことでした。
なるほど納得のフィードバックでした。
少数精鋭で働くことが多いカナダの会社では、1人1人の責任感が重くある程度仕事を任せられる環境が作られています。
日本のチーム一丸で1つのことをやるのもいいですが、小分けにして各自がタスクをこなしていくのもなかなか楽しいもんです。この違いが今回のフィードバックに出ていたのかなとも思いました。
何にせよ特に悪いフィードバックが出ていなくてよかったです(笑)