半年でIELTS6.5?! カナダにきて英語を本気で上達させた話
私はカナダの現地企業でCoop留学からマーケター、1年後にマネージャー、その半年後には事業部長とカナダの社会でスピード出世をしてきました。スキルもそれなりにありますが英語環境でここまでやってこれたのは英語力が大きく影響していると思います。今回は私がたった6ヶ月で英語力を上げるためにどういった努力をしてきたかをリアルに語ってみようかと思います。
6ヶ月でほぼ0のくそ英語からネイティブ話者と会話できるまで
私の現在の英語力
こういう記事って基本英語系インフルエンサーが書いて納得する形になるのですが、私はあまり外に英語を発信していません。ということで軽くどの程度か紹介します。
ちなみに私は英語で育てられたこともありませんし、19歳の時(2016)の初留学まではガチのTOEIC315点。そして今のカナダの滞在歴は5年くらいです。
そんな私の現在の英語レベルはIELTS OA 8.0 (2019) CELPIP R11, L10, S9, W10 (2023)。数値で表すとこんな感じです。これらのスコアはテスト勉強なしでの結果なので英語力としてはみやすいかと思います。
英語は点数で語るものではありません、実際IELTS8.5なんてうじゃうじゃいるのですが堪能ではないかなぁといったレベルの人も相当数います。
英語には自信を持っているのですが、それは留学最初の6か月間にした勉強法のおかげです。実際この6か月間でTOEIC300点台だったのがIELTS Academicで6.5にまで達しました。(当時は現地大学進学を考えていました。)では前置きはこのくらいにして本題に入っていきましょう。
私が実践した英語の勉強法
よく見る1年で英語ペラペラなんて記事は100%嘘です。もしそれが本当なら英語を話せる人口がもっと多いからです。あと、ペラペラの判定がかなり甘いです。しかし今回私の行った英語勉強法はその不可能を可能に”近づける”ことができます。もしできたらの話ですが。自信があるならこれらのことを6か月間まず勤続してみてください。
1. 日本語に一切触れない
以前紹介したのですが留学をする時は目標を持つことが大事です。私は小さいころから時間の無駄が嫌いだったのですべて最短でベストを求めてきました。その時に思ったのが、今回の留学では6か月くらいしかいないし英語をペラペラにして帰ろう。そして次来た時に遊べばいいや。
日本語を一切話さない、それは簡単に聞こえて実はすごく厳しいです。日本人はカナダのどこに行ってもいるし、配信コンテンツも豊富な今すべてをカットすること自体が難しい、そう思った私は日本人どころかアジア人すら少ない街に単身乗り込むことにしました。それはバンクーバーアイランドにあるナナイモという町です。
実際日本人は少なくクラスにも3人しかおらず、様々な国籍の方がいました。そこで私は申し訳なかったのですが日本語を話さないことを周りに伝え、英語のみで生活をしていました。中の良かった日本人の友達も英語のみで会話。
最初の頃は日本語で話していたのですが、効率が悪いので切り替えさせえもらいました。それでも仲良くしてくれた当時の友達には感謝しかありません。
そしてYouTubeなども日本語が出てくるものは完全にシャットアウト、海外ドラマ、洋楽のみ!
これをとりあえず3か月続けることから始めましょう。
私はその期間の間で金銭面でトラブルが発生したときに親とLINEをしたとき以外では本当に日本語から離れていました。
2. とりあえずいろんな人と話す
恥も恐れもありません。当時19,20歳だった私は暇があればパブなどに出向き、ネイティブのおじさんや同じ年くらいの人たちにとりあえず話しかけて、混ぜてもらうということを繰り返していました。
幸い、カナダの田舎は本当にいい人が多くフレンドリーで遊びに連れて行ってくれたり、英語をところどころ直してもらったりと勉強面以外でもすごく楽しかったです。パーティにもよく行ってましたし彼女もできました。
How are you?と店員さんに聞かれたら少し長めの文で返して相手の反応をうかがったりして、どの発音を聞き取ってもらえているかも分析できるのでおすすめです。英語が伝わらない時は、その音やリズムに問題があることが多いです。
そして何か疑問があったらすぐに人に聞く。これが1番です。人から習うことが1番上達するコツなのです。
3. 学んだことはすぐにアウトプット
学んだことと言っても、学校で習うような簡単なフレーズや単語ではなく、映画やドラマ、もしくは他の人が言ったことを他の人に使う。カナダにいる間に聞こえることは全てコピーしてそれを使っていました。
スポーツも何事もそうですがスキルや知識はそっくり借りるか盗むかするのが一番早いです。1から勉強はすごく時間の無駄です。そしてミスを意図して作りまくる、怪訝な反応をされたら理由を聞く、それが手っ取り早いと思いました。
言い方を悪くすると、会った人はみんな実験台だったのかもしれません。
4. Language Coachingを利用する
このような感じで数か月もすると英語がすらすら出るようにはなるのですが、どうしてもアクセントやイントネーションが身に付きません。バンクーバーに住んでいるとみんなアクセントがあるので気にしなかったと思いますが、当時の私の周りはカナダ人のみ、私だけすごくアクセントがあって伝わりづらいことにやきもきしていました。
そこで私は周りの先生たちに「もし、カナダ人で英語がうまく話せない人がいたらどうするの?」と聞きました。すると先生は、彼らはLanguage Coachingを使うことで発音やアクセントの訂正をしたり、スムーズさを改善させることができると教えてくれたので、近くのコーチへ週3回ほど通って教えてもらっていました。
ここでは英語の発音、リズムなどすべて細かく学ぶことができ、歌うことから始めスムーズさを強化しました。
ここもまぁ厳しい。毎日口の中が筋肉痛になるまでトレーニングをしていました。
5. シャドーイングを常に行う
コーチから聞いた方法でシャドーイングという最強の勉強法があります。私は周りのネイティブの人が話すたびに”全て”口パクでリピートしていました。
まさにすべてで全く関係のない話も、ホームステイの家族の言葉も、ニュースまでずっと口パクしていました。そして何か気に入ったフレーズなどがあれば止めて意味を聞いて、そのあとはオウムのようにずっとリピートし続ける。これは知ってから3か月、日本に帰るまで毎日続きましたね。
このおかげでアクセントや発音の習得もできましたし、いろいろな音を真似できるようにもなりました。
こちらの記事でアクセントを学んだ方法について細かく解説しています。
6. 子どもがどのように英語を話しているか観察
ここまでくれば狂気の沙汰で、周りの人は上達ぶりに驚くと同時に、少し引いていました。しかしまだまだこれだけではありません。
3歳ぐらいの子どもが家によく遊びに来ていたのですが、当時の私より英語も話せれば早いリスニングも完璧、なんでだろうと思っていました。
カナダの赤ちゃんはどのように英語を学んでいるのか、ここについて観察をはじめ、その子どもが来るたびに遊んでいたのですが発見がありました。
子どもは英語を話すときゆっくり大げさな発音、アクセントで話します。そのために単語間の区切りがわかりやすく大人でもわかりやすいのですが、ここに伝わらない点の改善点を見出しました。
そしてリスニングは子供は口元をよく見て育っている傾向があるので、それ以降口元を見て何を言っているか読み取る練習もしました。そのころにはリスニングはお試しで受けた大学の授業を聞けるレベルになっていました。
7. 本を読みまくる
私が英語の勉強法についていつも言うのが、勉強をせずに自分の言語として学ぶということです。私は単語帳も受験用に1冊しか今まで使ったこともありませんしなんなら終えていません。
しかし本を読んでいました。実は語学留学だったのですが後半の3か月は教えることもないから先生から好きにしてていいよと言われました。ただクラスにきてくれればオッケーと。その時間を使い先生におすすめの本を貸してもらいそれを読んでは意味の分からないところを教えてもらいながら毎日読んでいました。
毎日30分でもいいので本を読むことがおすすめです。できればSF以外ですね。SFはあまりにも現実から離れているので、絶対に使わない単語や文が出てきます。それでも私は使いましたが毎回「それどこで覚えたん」って言われてました。
8. 英語を母語だと思い込む
細かいことはほかにもいろいろしましたし、英語から離れることは一切ありませんでしたが、この英語を母語だと思い込むことが私なりに一番役に立ちました。
私は英語が高校の頃凄く苦手で、頭の中で翻訳をしてからパズルのように当てはめていく感じがつまらなく思っていました。そこで思ったのが「もし仮に、頭の中の英語と日本語の翻訳する部分をカットできれば」
そう思って以降、とりあえず英語と日本語を完全に切り離すことに専念しました。例えば Simultaneously 「同時に」だと思いますが、これを会話で聞くと少なからず頭の中で「同時に…」と翻訳してしまうことがあるでしょう。
これを無くすためにSimultaneouslyはSimultaneouslyであるという風に理解の仕方を変えたのです。その時におすすめなのは英英辞典、海外で買ってください。
何かわからない単語があれば辞典を使い英語で学んでいました。その副作用として私のほとんどの英語は日本語に翻訳ができないことが多いです。
あとはどのように日本語を私たちが学んだかというのを、英語で繰り返しました。
これを続けるおかげで頭の中で英語で考えることもできるし、まさに母語と同じように使えるようになりました。個人的には日本語の方が語彙はやはり多いのですが、英語の方が話しやすい段階にいます。
まとめ
以上が私が行った英語習得法で、ぶっちゃけ普通の人には絶対にできません。私は何かを目指すと何を犠牲にしてでもそのために努力を結果が出るまで追い求める節があります。
6か月でやめたのは日本に帰ったから、もう一度カナダに来た時も日本語は話しませんでしたし、シャドーイングも映画やドラマを見て続けていました。
ここまで追い込む必要性はありませんがこれだけして半年でIELTS6.5を半年で達成できたのです。英語学習で大切なのはとりあえず行動することと地道に努力を続ける。もし英語が最短で必要だという方がいるのであれば、できるところまで試してみてください。