海外での生活で”必ず直面する言語の壁”の乗り越え方を紹介

海外での生活で”必ず直面する言語の壁”の乗り越え方を紹介

海外に住んでいるとほぼ必ず日本語と外国語の間に存在する言語の壁が現れます。私はカナダにいるので英語と日本語での話をメインに進めていきますが、やはり長く住めば住むほどその言語の壁が明確になってきて、これを乗り越えるかで海外生活の質がガラッと変わります。今回はそもそも言語の壁って何?ってことと乗り越えるためにするべきことを紹介していきます。

言語の壁とは

そもそも言語の壁(Language Barrier)とは何なのでしょうか。おそらく大抵の方は、違う国から来たESL同士が英語で理解しあえない、ことだけを言語の壁だと思っているかと思いますが、実はそう簡単な話でもないっぽいです。

話せない、聞き取れないだけが言語の壁であれば、長年住めば簡単に克服できます。5年も住めばペラペラにはなりますが、ネイティブと全く同じレベルで話せるか、といえばそうではありません。むしろその壁に気づかない限りは何年住んでいても、ネイティブとの会話についていくことも困難です。

これが仕事場でも起ころうものならば、大きなミスを生む可能性があるということでかなり危険です。

では一体どういう言語の壁があるのでしょう。

1つ目は言語レベル

つまりはどれだけその言語をミスなく使えるか。単純な英語力だと思っていただいてもいいです。これがおそらく1番認識されている言語の壁ですね。一般的に使われるのは

  1. No proficiency: 英語力0、だけど少しの単語は知っているって感じです。英語へ取り組んでいない方はここに収まります。
  2. Elementary proficiency: これは旅行が何とかできるレベルという認識ですね。最低限の会話はできるといったところでしょうか。
  3. Limited working proficiency: 基礎的な文法や単語を使って海外の職場で働けるレベルといったところです。
  4. Professional working proficiency: アクセントや少しのミスはあれど問題なくネイティブと仕事ができるレベルということになります。
  5. Full professional proficiency: さらに専門的な用語をマスター、プロたちとも働けて細かく説明できるレベルです。
  6. Native or bilingual proficiency: ネイティブか、小さいころから英語をずっと話してきた人が当てはまります

基本的にはESLはこの5番を目指すことが目標となります。

2つ目は専門用語の知識不足

例えば英語で経済の話や、生物学などのアカデミックな内容から仕事に関する単語や単語の使い方を知らなければ会話が止まってしまったり、置いてけぼりを食らうこともあるでしょう。これも言語の壁の一つです。

住んでこなかったから生まれる壁の一種です。

これは勉強や単語を覚えるだけでいいので割と克服で来やすそうです。

3つ目は言語文化

これが実は1番の大きな要因で、1つ1つの言語には深く文化がかかわっています。英語をペラペラに話せるようになることは割と簡単なことですが、この文化に沿った言語の使い方を学習することが非常に難しいのです。

細かい話は今回は飛ばしますが簡単に言うと日本の空気読め文化は海外の人にはわかりませんし、遠回りの表現はすごく理解されずらい上に意味を間違ってとらえられます。

後はみんな知っている話を自分が知らないことも上げられます。わかりやすい例で言うと、銀魂が多分外国人に面白さが伝わらないところですね。あれは日本で育ったからこそわかるネタでできています。

そのほかにも教科書では絶対に習わない英語、不自然な表現、ニュアンスの違いなど探せばいくらで出てきます。

こういう積み重ねが言語の壁を作り、ただのコミュニケーションでも理解しあえない場面が増えてくるのです。

それではこの言語の壁を乗り越えていくためにすべきことを紹介していきます。

言語の壁を乗り越えるためにするべきこと

1. とりあえず勉強

1つ目の言語レベルを上げるためにはやはり日ごろからの勉強が解説です。まずは自分の今のレベルを知るところから始め、目標はどこかを考えながら勉強していきましょう。

目指すレベルによって英語の勉強法は変わるので、ただ英会話に行けばいい、留学すればいいというわけではありません。それに今時語学の勉強はYouTubeでネイティブから簡単に学ぶこともできますし、勉強法もたくさんあります。

ケースに合わせて英語の勉強法を変えていくのがいいですね。私もこちらのブログで英語力が一気に上がる勉強法を紹介していますが、こちらはレベル4を目指した勉強法となります。もし5を目指すのであれば日ごろからビジネス記事を読んだりPodcastなどを取り入れることをおすすめします。

海外に住むのであれば最低レベル4までたどり着いているとなんとかなるでしょう。

2. 文化にどっぷりと浸かる

日本で生活するとき普段友達とどういう話しますか?大抵の場合は共通の知っていることについて話しますよね。ただこれがネイティブや他の国の人たちとの間ではかなり狭まってしまいます。

まぁ、海外では遊ぶときは日本人と話していればいいって人が多くを占めることも考えると特に取り組まなくてもいいのですが、もし仮にいろんな人と遊びたいというのであれば、海外コンテンツをより積極的に取り入れていくことが大切です。

少し古めの海外ドラマや映画を見たり、自分と年が近い人が聞いて育ってきた音楽を聴くのもいいでしょう。私はこれを文化ギャップと呼ぶのですが、これが大きければ大きいほど友達になりづらい印象があります。

よくあるのは20‐40代くらいの英語圏の人たちはThe Officeからレファレンスを会話に入れてくることが多いです。つまりみんな見たことがあるけど、私たちは知らないから会話についていけない。はよくあります。

後は現地の人がどういう話し方や言葉の使い方をしているか観察して真似するのがおすすめです。

そして意外と海外のジョークや言い回しって日本より複雑なので笑えなかったりするんですよね(笑)そして理解できないまま、微妙な反応をしてしまうと相手も嫌な顔をするので少しは文化も勉強していくと言語の壁が低くなります。

3. わからないまま放っておかない

さっき相手に嫌な顔をされると書きましたが、それはわからないのにそのまま流すからです。母国語なのでもちろん完璧に話せないことは相手にもわかっているのでわからないのであれば聞く、これでいいのです。

わからなくて聞いて怒られることはまぁ少ないと思います。仮に怒られたらそれは変な人なので無視しましょう(笑)

相手にも同じくで自分が伝えきれているかわからないときは、シンプルなフレーズなどを使って相手がわかっているか確認を取りながら会話をすることでコミュニケーションがスムーズになります。

4. 話の最終地点を考える

1番まずいのは仕事や大事な会話の中で内容を理解できないこと。しかし話のほとんどは意外と無駄な部分でできているのでそれが邪魔になることも多いです。

同じESL同士でも片方の英語力が低すぎれば全く伝わらないことも多いでしょう。相手が何を目的にこの会話をしているか、状況を整理しながら聞くことでゴール地点で理解しあえることができます。

そして相手が何を言いたいかがわかってさえいれば、そこまでの会話も理解しやすくなるので、ただ聞く、話すではなく、オチを意識したコミュニケーションをとることで言語の壁を一気に乗り越えることができます。

私がよくやってしまいがちなのですが、話の半分くらいまで来たら最後のオチがわかってしまうので強制的に終了させてしまうことです。(笑)これは言語の壁以前に失礼なので控えましょう。話の行き先がわかってしまっても、とりあえず聞いてみるそれでいいと思います。

 

海外に住む以上言語の壁は避けては通れないです。その壁を乗り越えるためにはただ言語を勉強する以上のことをする必要があります。

人によれば聞こえはよくないかもしれないですが、違う言語では別人を演じる、それが意外と早い段階で成長しやすいのと、やはり日本人として生きているか、現地人として生きているかでも全く生活の質は変わります。

その感じで言うならば私はかなり”染まっている”ことになります。海外の文化を積極的に日常生活に取り入れる生活をしていたためで、そのおかげで英語には苦労することはほとんどありませんでした。

できることであれば、海外に滞在中はなりきってみることをおすすめします。

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